短小ペニスにコンプレックスを持つがゆえに、ペニス増大手術を行った結果、手術に失敗したという話があります。ペニス増大手術を行えば100%ペニスが大きくなるという訳ではないにもかかわらず、高額の手術費が発生してしまうため、このような例は後を絶たないようです。

今回はペニス増大手術失敗による訴訟の例についてご紹介していきましょう。

訴訟概要

この訴訟ですが、2014年にペニス増大手術を行った40代の男性が、患部の壊死によってペニスの一部分を切除されるということに至ったものに対して行われた訴訟です。男性は20年以上も昔に包茎手術を行うなど、ペニスに対するコンプレックスは昔から持っていたようで、それをさらに解消するためにペニス増大手術に踏み切ったということでした。そのため、男性は大阪のとあるクリニックにて手術を行う決心をします。

男性はペニスの亀頭部分を大きくするために、ヒアルロン酸という充填剤を注入することになりました。この注入は注射で行うものでしたが、通常3~5本の注射となっているものが、クリニックから「本日注射すると5本分の値段で10本分打てる」といった提案を受けて、1本10万円の注射を5本分の値段で10本打ったのでした。

施術した当日は麻酔が効いていたこともあって痛みもなかったものの、だんだんと様子のおかしさに気づき始めたようでした。そのため、クリニックを再度訪れて塗り薬を処方してもらったものの、改善する気配はなし。その間も亀頭部分は赤く腫れあがって炎症を起こしている始末。眠れない状態の日もあったのです。その後1か月ぐらいしても状況は変わらず、排尿にも影響を及ぼすようになってきました。

その結果、男性は別の病院で診断を受けることにしたところ、亀頭部難治性皮膚潰瘍という診断が出たのです。これはフィラーを注射したことにより血流が低下したことにより起きたもの、ヒアルロン酸を取り除くようにクリニックに申し出、なんとか取り除いてもらったものの、壊死はひどく、ペニスの一部を切除しなければならないことが判明しました。亀頭部分が切除により凹凸が目立つ形になり、サイズもダウン。亀頭の変形は再起が難しく、尿道先端部が露出してしまうという結果になりました。

これにより男性は、自信を喪失、誰にも相談できずに精神的にも参ってしまったようで、常に股間に違和感があるといった状況に陥りました。排尿時には尿が飛び散ってしまうなどの不自由もあり、独身の男性は、一生決行することもできないと、手術したことを後悔している状態でした。

このような経緯もあって、男性はついにクリニックを相手に損害賠償を求めて提訴に踏み切ります。訴訟においては「手術前のリスク説明がなかった」と男子は主張。医師側は血行障害の危険性について説明したと反論。加えて、早い薬剤除去手術を進めたものの、男性は様子を見る除去手術を拒否したとのこと。完全に意見が噛み合わない状態となってしまいました。最終的には和解に応じたものの男性のペニスが元の状態に戻ることはありません。後悔先に立たずとはいえ、なんとも残念な結果となりました。

ペニス増大手術は本当に危険なのか?

上記の例は、過剰なヒアルロン酸注入によって生じた例ではありますが、本当にペニス増大手術は危険なのでしょうか?
ペニス増大手術はいくつか方法があり、長くすることを目的とするもの、竿部分を太くすることを目的とするもの、カリ部分を太くすることを目的とするものがあります。また、長くすることを目的とするものでも、切開して長くする手術もあれば、切らないで対応できるもののあります。当然どんな手術にもリスクはありますが、中でも切開するタイプのものは体にメスを入れるわけですからとりわけリスクは高くなります。

そういった意味では、ヒアルロン酸注入といったものは、いずれ体内に吸収されるというものであることから、比較的安易に行いやすい手術の一つかもしれませんが、それでも過剰な投入は体内にリスクを与えることに違いありません。

先ほどの訴訟は顕在化した例ですが、ヒアルロン酸注入による壊死は年間で10件程度は起きていると言われています。血管内にヒアルロン酸が注入されれば、血管が詰まってしまうことは容易に想定されるわけです。また、ヒアルロン酸注入した際に均一化が図れずにいびつな状態になってしまうこともあり得ます。しばらく経てば吸収されるとはいえ、その期間は半年から1年とも言われていますので、その間いびつな状態で過ごさなければならない事や、吸収された後でいびつな形状が固定化され、でこぼこになってしまうことがあり得るわけです。

では、どうやったら危険でない手術が受けられるのか?ですが、もちろん100%成功するといった手術はこの世の中にありません。しかしながら実績豊富なクリニックにかかることが一番のリスク回避となります。症例がたくさんあることや、長年にわたって施術をしていることなどが安心材料となると思いますので、かかるクリニックはしっかり調べた上で選定することが重要です。

手術をしないでペニス増大を図るのはあり?

手術よりもリスクが低い方法を選択するのであれば、このような問題もかなり軽減されるかもしれません。その点でぜひ検討したいのが「ペニス増大サプリメント」や「チントレ」といったものです。

ペニス増大サプリメントは、ペニスに血流を促してサイズをビッグにするための成分が配合されたものです。アルギニンやシトルリン、亜鉛などはペニス増大に効果的だと言われ、ペニス増大サプリメントを摂取する際にはこれらの成分が入っているものを選ぶと良いとされています。ペニス増大サプリは国産のものと海外ものがありますが、海外製の方が効きそうというイメージもあるものの、安全度からすれば断然国内ものが良いです。しかし、成分量的な問題から効果は薄く、プラシーボ効果的な「これを飲んでいるから大きくなるに違いない」といった案時のような部分が一部あるのも否めません。
また、チントレについてもいくつかあるようですが、代表的なモノにはPG筋をスクワットによって鍛えるトレーニングであったり、竿部分を圧迫するといったトレーニングなどが存在します。いずれにせよすぐに効果が出るというものではなく、継続することによって少しずつ効果が出てくる期待が持てるといったものです。そういった意味からすると、ペニス増大手術はすぐに効果が期待でき目で見てわかるものであるからして、コンプレックスを持つ男性であれば、利用したいと思うのは至極当然なのかもしれません。

まとめ

以上ペニス増大手術による訴訟問題や、ペニス増大手術をせずともペニスを大きくしたい場合にどうしたらいいかについて見てきました。

男性がペニスを大きくしたいと思うのは、女性との性交渉が主な要因です。女性に笑われたくない、女性を満足させたいという想いからペニス増大手術に踏み切る男性もいると思いますが、このようなリスクがあることを今一度考えて、本当にペニスを大きくするだけが良いことなのか?改めて見直してみましょう。セックスのテクニックを磨くことで短小ペニスをカバーすることもできますので、広い視野を持ってペニス問題には取り組んでいくことが必要だと思います。