セックスは何も挿入することだけがメインではありません。特に男性の場合は射精というゴールに向かってセックスをスタートする傾向がありますが、女性の場合にはセックス全体を楽しみたいという思いを男性よりはるかに強く持っています。そんな中、女性を悦ばせるテクニックの一つに「手マン」があります。言葉では聞いたことがあると思いますが、その名の通り、手で女性器をひたすら愛撫する行為です。それも外から中からあらゆる方面から行っていくので、手マンだけで昇天してしまう女性も多数いるのだとか。

そんな「手マン」、具体的に何を行っているのかよくわからないという人も多いでしょう。普段自分が行っている愛撫が手マンに含まれているのか、全く別物なのかによって、手マン効果がきちんと実践できているかどうかが違ってきます。

今回は、挿入ではない手マンにより女性を気持ちよくさせるためのテクニックについて見ていくことにしましょう。

そもそも「手マン」ってどこまでを言うの?

実際にて手マンというよりも「指マン」が正しい用語なのかもしれませんが、世間一般的には「手マン」という言葉が出回っています。この「手マン」、普通にクリトリスやGスポット、はたまたポルチオを愛撫する、というのとは何か違うのでしょうか?厳密にはこれらを総称した愛撫行為が「手マン」であって、何か特殊な技があるわけではありません。ただ、ペニス挿入と異なり、指で膣や膣周辺への愛撫を行うことから言葉の定義として後付けされたようなものだと思ってください。なんとなく、「手マン=潮吹き」みたいなイメージを持っている人もいるのですが、それはあくまで結果的なものにすぎません。

手マンでは何をするの?

上記のように、手マンといっても、通常一般の方が行うセックスにおいて女性器を愛撫する行為と明確に何かが違うわけではないのですが、より手だけで女性を気持ちよくさせるために、それぞれの愛撫を入念に行っていくことが求められます。そのため、手マンで女性をイカせたい!と思ったら、しっかりとポイントを掴んで行うとより感度が増し、快感を高めることができるようになります。

前戯による濡らし行為

いきなり手マンを行っても、女性器が濡れていない状態ではただ痛いだけです。そのため、女性器をしっかり塗らせてから手マンを行っていく必要があります。それには、上半身中心の愛撫を行っていきながら、徐々に下半身に手を下ろしていくように前戯を行っていきましょう。

クリトリスへの愛撫

ある程度女性器が濡れてきたら、そろそろ手マンの本領発揮です。まずは代表格となるクリトリスへの愛撫を行っていきます。いきなり膣内に指を入れていくのではなく、まずは外側から優しくタッチしていきます。クリトリスも女性器が濡れてくるころには勃起している状態になっていると思いますので、包皮を軽く剥いてクリトリスを触っていきます。この際にただ触るだけでなく、クンニを行って舌で愛撫するのも良いでしょう。ただしここでは、「手マン」についてお伝えしていることもあり、自身のセックスにおいて必要とあれば行っていくようにしてください。

膣内への刺激(Gスポット)

クリトリスを攻めた結果、さらに内側から女性器が濡れてぐちょぐちょになってきたら、指を入れていきます。この濡れが弱ければ女性が「痛い」と感じてしまうのでしっかり濡れるまではクリトリスへの愛撫を行うこと。唾液を含ませながら指が入りやすくなったら次のステージです。

指を入れたら押さえておきたいのが「Gスポット」。膣口から3cmぐらいのところのお腹側の部分がGスポットと言われており、この部分を優しく刺激することで更なる性的興奮を与えることができます。このGスポットは、明確なボタンのようなポイントがあるわけではありません。AV男優が「500円玉サイズのざらざらしたポイントがGスポットだ」と言っていたのを記憶していますが、実際にこれがGスポット?と感じることができる人は、それほど多くないのではないかと思います。その理由として、女性の4人に1人程度しか潮吹きを経験したことがないことからも、「このあたりを刺激しておけばなんとなく気持ちいいのではないか?」といったものになっているではないでしょうか。

Gスポットは性感帯の一部ですが、潮を吹かせることができるかどうかは、いろんな要因が絡んでのことなので、目指すべきゴールではありません。このGスポットはクリトリスと連動しているとも言われており、この部分を刺激することで性的興奮を得られることは事実です。ただし、手で刺激を与えることしかできず、ペニス挿入によって刺激を与えることができない部分ですので、手マンのポイントとなる場所であることを認識しておくと良いでしょう。

膣内への刺激(ポルチオ)

ポルチオはGスポットと比べるとあまり認知度が高くない性感帯ではありますが、ひそかに人気のスポットです。これはどこにあるかというと膣奥の子宮入口周辺となり、指で触ると膣の奥で突起に触れるような感覚がある場所がポルチオと呼ばれる部分です。このポルチオは指を入れるにもかなり奥まっているので、前から指を入れるよりも、女性を四つん這い状態にして後ろから指を入れると比較的刺激しやすかったりします。もちろん、男性の指の長さや膣の長さによって届く届かないもあるとは思いますが、もし刺激できるのであれば、ぜひ開拓してもらいたいスポットの一つ。このポルチオはクリトリスやGスポットと違って刺激を与えにくいことから、あまり刺激されなれていないと、女性によっては「痛い」と感じてしまうことがある場所です。そのため、最初は優しくゆっくりと上下に小刻みに揺らしながら、膣内を広げるような感じで指を動かしてみましょう。その後気持ちいいポイントがわかってきたらスピードを加速させてみたり、触るポイントを広げてみたりしながら、女性の反応を確かめていくと良いでしょう。

手マンの注意点

以上のように手マンで攻めるポイントを3つ紹介してきました。外から中にかけていくつかある性感帯を段階的に攻めながら、手マンだけで女性をオーガズムに達せられるようになれば、もう手マンのプロフェッショナル。ただし、手マンを行うにはいくつか気を付けたい注意点があります。

まず、手マンは女性器に指を入れて刺激する行為ですので、しっかりと手洗いなどをして清潔な状態で行うようにしましょう。また、爪をしっかり切って膣内を傷つけないようにする配慮も、男性側のエチケットとしてとても重要です。

その他強引な手マンを行わないということも気に留めておきましょう。どうしても手マンに慣れていないと「潮吹き」させたい、それこそ手マンでイカせた証拠だ!と言わんばかりに激しく指を動かすだけの強引な動作に終始しがちですが、ゆっくり刺激をした方が効果として高いこともあります。それに女性によって感じるポイントはまちまちですので、別の女性ではこのやり方が良かったので、というだけで同じ行為を違う女性に対して行っても反応が得られる保証はありません。その女性に合ったやり方を開拓しながら手マンで女性を気持ちよくさせてみる、それには実践して学んでいくのみです!