
海外FX業者を探す上で念頭に置くべきなのが「詐欺・詐欺まがいの行為をするFX業者は絶対に避ける」ということです。
では、どのようにしてそのようなFX業者を見分ければいいのでしょうか?
目次
詐欺行為をする海外FX業者は本当にあるのか?
国内FX業者については「詐欺行為をしているFX業者は一件もない」と断言していいと思います。日本にFXが入ってきた頃は「なんとなく怪しいFX業者」もなくはなかったのですが、規制が進んだ今ではクリーンなFX業者以外は消滅しています。
ですが、海外FX業者についてはそうでもありません。
世界は広いですから、言ってみれば「無法地帯」のような部分もあります。
ですから、これまで国内FX業者だけでFXトレードをしていた人は、気を引き締めて海外FX業者を選ぶことをおすすめします。
海外FX業者の「STYマーケッツ」は詐欺行為をしていた
本記事のタイトルでは「詐欺まがい」という表現も使っていますが、この「STYマーケッツ」については、明確に詐欺行為をしていました。
この海外FX業者は、
はじめのうちは「入金・取引・出金」などを普通に行う→安心させて追加入金をさせる→音信不通になる→出金申請などを無視し続ける
という手口の詐欺行為をしていたようです。
「最初は通常通りのサービスを提供する」という部分がタチが悪いですね。
このSTYマーケッツですが、現在は運営していません。
ただ、「こういった危ない海外FX業者も存在する」ということは覚えておきましょう。
詐欺・詐欺まがいの海外FX業者を見分けるためのポイント
では、詐欺・詐欺まがいの海外FX業者を判別するためのポイントを紹介します。
- 金融ライセンスの有無
- 「金融ライセンスがある」とウソをついているかどうか
- フォレックスピースアーミーをチェックする
①金融ライセンスの有無
「金融ライセンスを獲得している海外FX業者」は、「その金融ライセンスを発行した地域の金融規制当局」による厳格なチェックを受けるようになるので、詐欺・詐欺まがいの行為をすることが難しくなります。
ただ、金融ライセンスにも「グレード」の概念があり、「非常に厳しい審査&取得後の監査」があるようなライセンスもあります。
しかし、中には「ほぼ登録料を支払うだけ」で取得できるライセンスもあるので、「どの地域の金融ライセンスなのか」もチェックするようにしましょう。
ただし、金融ライセンスを持っていないと絶対にダメかというとそんな事はありません。
例えば、今やトップクラスの人気のある海外FX業者である「ゲムフォレックス」は、2019年まで金融ライセンスを持たずに運営していました。
ですから、「金融ライセンスの有無」は参考程度に考えておきましょう。
②「金融ライセンスがある」とウソをついているかどうか
「金融ライセンス未取得の海外FX業者」よりも危ないのが、「金融ライセンスを持っていないのに、持っていると言い張っている海外FX業者」です。
例えば、
シンプルFX
「セントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスをゲットしていると宣伝」→実際にはライセンスを持っていない
ハイトレード
「モルジブの金融ライセンスをゲットしていると宣伝」→実際にはライセンスを持っていない
などなど。
なかには「元々持っていた金融ライセンスを剥奪されたが、宣伝情報を更新していない」という海外FX業者もあるようです。
ただ、それでも情状酌量の余地はありません。
本来なら、剥奪された時点でその事実をハッキリと公表すべきですしね。
「金融ライセンスを持っていない」と公にしている業者であれば取引に足る業者の候補に入れても良いと思いますが、
「持っていないのに持っているという嘘」をついている業者は絶対に取引してはいけません。
嘘をつくには何らかの理由があるはずです。
もしかするとその理由が、「詐欺や詐欺まがいの行為」かもしれませんので十分に注意しましょう。
③フォレックスピースアーミーをチェックする
「フォレックスピースアーミー」とは、世界最大手の「海外FX業者口コミサイト」です。
日本人による口コミは非常に少なく、海外のFXトレーダーの口コミがメインとなっています。(化粧品におけるアットコスメのような存在だと考えてください)
フォレックスピースアーミーでは、海外FX業者がユーザーによって5段階評価されますが、平均点が極端に低いFX業者は「スカム(詐欺)認定」されます。
あくまで「詐欺・詐欺まがいの行為をしてもおかしくない海外FX業者です」という程度のニュアンスであって、「詐欺・詐欺まがいの行為をしています!」と断言しているものではありませんが、あえてスカム(詐欺)認定されている海外FX業者を使う必要はありません。
ちなみに、フォレックスピースアーミーにおいては平均点が3以上であれば、おおよそ信頼できると考えて大丈夫です。
(ただし口コミ件数ができれば100以上、最低でも50以上はないと偏りが生じる可能性があるので、参考になりにくくなります)
金融ライセンスの取得情報のチェック方法は?詐欺業者を避けるために
先ほどもお伝えしたとおり、「金融ライセンスを持っていないのに、持っているとウソをつく海外FX業者」も存在するので、海外FX業者側の主張を鵜呑みにするわけにはいきません。
ですから、金融ライセンスを与える側、つまり「金融規制当局」の情報を調べるのが最善です。
ただ、もちろん金融規制当局のサイトは日本語対応していないので、グーグルの翻訳機能などを使いながら調べることになるでしょう。
また、「自分で直接調べる」という事にこだわらないのであれば、「FX業者ごとの金融ライセンス獲得状況」などをまとめている個人サイトなどもありますので、それらを参考にするのも良いでしょう(その個人サイト自体の信頼性も見極める必要がありますが……)。
補足:日本の金融ライセンスを持っている海外FXはほぼ存在しない
たまに、「海外FX業者なんて、日本の金融ライセンスを持っていない(=日本の金融庁に登録していない)のだからどこも信用できない。詐欺かもしれない」という声を聞きますが、その認識は間違っています。
そもそも、海外FX業者が日本の金融庁に登録する義務がありません。
だって、『海外』FX業者ですので。
また、国内FX業者には
- レバレッジは25倍まで
- ゼロカット(追証金を取らないシステム)なし
などのルールがあり、海外FX業者が日本の金融庁に登録した場合は、当然これらを守らなければなりません。
ほとんどの海外FX業者はレバレッジ倍率を数百倍としていますし、大手の業者の大半がゼロカットシステムを設けています。
「日本の金融庁に登録すると、メリットがほとんど消える」ので、今後も日本の金融ライセンスを獲得する海外FX業者は現れないことでしょう。
まとめ:詐欺・詐欺まがいの海外FX業者もあるので要注意!
今回は、詐欺・詐欺まがいの海外FX業者や、その見分け方について解説しました。
まとめると、
- STYマーケッツという実例がある
- 金融ライセンスの有無をチェックしましょう
- 「金融ライセンスを持っている」とウソをつく業者は特に怪しい
- フォレックスピースアーミーによる「スカム(詐欺)認定業者」も怪しい
といったところです。
ただし、以前のゲムフォレックスのように「単に金融ライセンスを持っていないだけで、『持っている』などのウソはついていない」のであれば、信頼できる海外FX業者もないわけではありません。
ただ、これだけ海外FX業者が溢れかえっている昨今ですから、あえて金融ライセンス無取得の海外FX業者を選ぶことはおすすめしません。