
FXトレードにはいくつか取引方法が存在しますが、よく聞くのは「スキャルピングトレード」「デイトレード」「スイングトレード」などではないでしょうか。
この記事では、「スキャルピングトレード」について詳しくご紹介していきます。
目次
スキャルピングトレードって何?
スキャルピングトレードは、小さい値幅を狙う取引の手法で、1度の取引で小さな利益を得てそれをその日に何度も繰り返すことで利益を重ねていくという手法です。
一度のトレードにかける時間はかなり短く、数秒から数十秒程度と言われています。もちろん数分程度のトレード時間の場合もありますが、それでも他の手法に比べると格段に一度のトレードにかける時間は短いです。
日に何度もトレードをすることになりますので、一日の内に何度も取引画面を開くことができるトレーダーにおすすめの手法となります。
小さな値幅がどれくらいかというと、スキャルピングトレードの場合、人によって違いはありますが5pips程度の値幅を目安にしておくといいでしょう。ちなみに、5pipsの値幅を狙ってトレードした時には、取引通貨量が1万通貨の場合、一回のトレードで得られる利益は500円程度になります。このトレードを一日に何回もして、積み重ねていくわけです。
ところが、5pipsを狙うというのはFX初心者にはなかなか難しいことです。ですから、自分が狙える値幅を設定することが重要になっていきます。短時間で相場を分析したり、売買を判断したりと分析力や決断力が必要な手法になります。こうしたこともあって、FX初心者には少し難しいとされているのが、スキャルピングトレードなのです。
スキャルピングトレードの良さ
損失額を抑えることができる
スキャルピングトレードの良さの一つとして、損失額を抑えることができるというものがあります。
小さな値幅を狙ったトレードをしていくので、失敗したとしてもその分損失額も小さく済みます。
このため、損切りをしっかりしていけば証拠金が一度にがっつり消えてしまうというリスクを回避することができます。
このメリットを生かすためには、レバレッジをしっかり管理することが必要です。あまり大きなレバレッジをかけてしまうと、損失額が増えることにつながるからです。
もちろんこれを逆手にとって高レバレッジ×スキャルピングトレードで大きな利益を上げているトレーダーも多数いますが、基本的にはそういった人はFXをかなりやりこんでいる中・上級者だと思っておいた方がいいです。
短い時間の取引の良さ
1度のトレードが数秒単位というお話を既にしましたが、取引時間の短さによるメリットがあります。
ずっと画面に向かって、スキャルピングトレードを行うトレーダーももちろんいますが、空いた時間を使ってコツコツスキャルピングトレードに励むトレーダーもいます。このメリットを発揮できるのは、どちらかといえば後者でしょう。
昼間は忙しいサラリーマンでも、スキャルピングトレードを利用することで、朝の通勤時間やお昼休憩、帰宅後の時間など複数回の短い時間を確保できれば、十分な副収入を得ることができるのです。このため、「兼業トレーダーに向いている手法」と言っても良いでしょう。また、日本時間で考えた場合、FX市場が盛り上がるのが夕方以降なので、兼業トレーダーにもちょうどよいということが言えますね。
経験値をたくさん積むことができる!
取引回数が多くなる分、FXトレードの経験値をたくさん積むことができます。
この経験値は、実はスキャルピングトレードだけでなく他のトレード手法に生かすことのできるFXの経験値につながります。ですから、失敗が多くなってもいいからまずは回数を重ねて、経験値を増やしたい・FXに慣れたいという人にはかなりおススメです。
相場のトレンドを読まなくてもできる!
他のトレード手法の場合は、相場のトレンドを読むという技術が利益を上げるためにかなり重要になってくる場合があります。
ところが、スキャルピングの場合はこれが必ずしも必要になるというわけではないのです。
短い時間軸でトレードを終えてしまうので、相場を読む必要がないというのも大きなメリットと言えます。
FX初心者にはなかなか難しいと言いましたが、小さな値幅ですので、失敗をたくさんして損失を出してもいい!と考えている場合は、実は経験値を積めるという点で大きなメリットがあるかもしれません。
現に、スキャルピングがフィットして実績を上げているFX初心者トレーダーも存在します。まずは、やってみるということができるのも、スキャルピングトレードの良さかもしれません。
スキャルピングトレードのデメリットとは?
今度は反対にデメリットに関して紹介していきます。
取引するたびにコストがかかる
短時間トレードのデメリットは、コストも複数回かかってしまうという点です。
FXの場合、このコストを「スプレッド」と呼びますが、新しいトレードをするたびにこのスプレッドが発生する仕組みになります。ですから、日に何度も取引をするスキャルピングトレードの場合、よりコストがかかってしまうことが大きなデメリットです。
スキャルピングトレードを行うために、スプレッドが狭いFX業者を選んだりするのは、こういった事情があるからです。
スリッページによる損益が大きい
注文を出して、その通り約定することもあればそうではない場合があるのがFXの世界。注文通りの指値で約定されなかった時、指値と約定した時の金額の差をスリッページと呼びます。
スキャルピングトレードの場合、元々小さな値幅を狙って注文を出しますので、例え小さなスリッページでも利益に大きな影響を与えてしまいます。せっかくの利益が全くなくなってしまう場合もあるので、これが不安の一つになるでしょう。このため、約定力が高い会社を選ぶ必要が出てきます。
ネットの環境の左右されることがある
スリッページの部分でも触れましたが、スキャルピングトレードは、小さな動きの影響を受けやすくなっています。
約定時間による影響もそうなのですが、ネット環境の微妙なズレの影響も大きく受けてしまうという点がデメリットの一つ。ほんの1秒のズレでも、利益に大きな影響が出ると思っていた方がいいでしょう。
このため、安定したネット環境を整備する必要があります。
日本ではそれほど悪質なネット環境は少ないですが、例えば自宅以外でトレードする時などはかなり注意が必要でしょう。
スキャルピングトレードが禁止されているFX業者もある
そもそも、スキャルピングトレードを許していないFX業者があるということは、頭の片隅にでも置いておいた方がいいでしょう。なぜ禁止しているかというと、スキャルピングトレードによってサーバーに負荷がかかりやすいという理由が一つ考えられます。
FX業者が不利益をこうむらないために、こうした規定を設けている場合があるので、事前にしっかり確認する必要があります。
スキャルピングトレードは海外FXの方が相性がいい!
スキャルピングトレードに挑戦するなら、国内FXよりも海外FXの方がおススメです。
最大の理由はレバレッジです。
スキャルピングトレードの場合、小さな値幅を狙っていくため、自然とかけるレバレッジを増やして一度に得られる利益を増やしていくという傾向があります。こうした方法をとっていくと、国内FXの場合、25倍を超えたレバレッジをかけられないので、やっている内に不都合が生じてくるのです。
このため、スキャルピングトレードを主に行うトレーダーたちは、レバレッジ制限のない海外FX業者を好んで使っています。スキャルピングトレードを始めるにあたって、海外FXで口座開設するのがおススメです。
スキャルピングをやるのにオススメな海外FX業者はどこか?
海外FXマニアがオススメする「スキャルピングに相性がいい業者」を3社紹介します!
ここから紹介するFX業者はどこもメインとして利用できるところです。
AXIORY
AXIORYは、紹介する3社の中で一番スキャルピングに適した優秀な海外FX業者です。
「ナノスプレッド口座」は、約定スピードは0.001秒、約定率は99.98%となっており、約定力の高さが魅力となっています。
スキャルピングの絶対条件である「ECN方式」を採用しています。
ECN方式とは、顧客の注文をインターバンク市場の注文と直接マッチングさせる取引方式を言います。スプレッドはインターバンク市場の「生スプレッド」が適用されるので、ECN口座の取引コストは他の口座タイプよりも抑えることができます。
スキャルピング向けの「cTrader」を利用することもでき、正直スキャルピングをやるならAXIORY一択でもいいかもしれません。
ただし、AXIORYは最大レバレッジが400倍なので、より高いレバレッジを求める方は注意が必要です。
デメリット…稀に1pips以上のスリッページが発生することがある
XMTrading
XMTradingは、約定力に優れた最大手の海外FX業者です。
約定拒否なし、約定スピード1秒以内という特徴があり、確実かつスピーディーに約定するのでオススメできます。
いくつか口座タイプが用意されている中で、スキャルピングには「XM Zero口座」がいいです。
デメリット・・・一部のスプレッドは広め、ECN方式が採用されていない
TitanFX
TitanFXでは、スキャルピング向きの「Zeroブレード口座」を開設できます。
世界の主要銀行なども利用しているニューヨークのEQUINIXデータセンターにサーバー環境があるので、約定の正確さ・スピードに優れています。スピード感のある取引ができ、スキャルピングに適しています。取引ツールがMT4はMT5ウェブトレーダーが利用可能ですが、スプレッドは一般的であることは注意が必要です。
デメリット・・・一部のスプレッドは広め。ECN方式が採用されていない。取引手数料が高い