
今回は海外FXにおいて注目されやすい「トルコリラ円」で利益を出す方法や、それに関する注意点について解説していきます。
目次
トルコリラ円のスワップポイントで稼ぎます
国内FX・海外FXともに、「二つの通貨の政策金利の差により発生する利益」のことを「スワップポイント」と呼びます。
トルコリラ円はこのスワップポイントが大きいです。
「日本円の政策金利は低く、トルコリラの政策金利は高い」という感じです。
「FXトレードをしない日本人」と「FXトレードをする日本人」とでは、「トルコリラ」という通貨に対する親しみ度合いが全く違うかもしれませんね。
トルコリラ円にこだわる必要はありません
ただし、トルコリラ円にこだわる意味はありません。
なぜなら、近年になってトルコリラの政策金利が下がってきているからです。
つまりスワップポイントも低下傾向にあるということですね。
それでもまだトルコリラ円のスワップポイントが比較的高いことは確かですが、「トルコリラ円よりもスワップポイントが高い」という通貨ペアがあれば、そちらでトレードに取り組んでも構いません。
そもそも「通貨の政策金利」はずっと固定されているとは限りませんから、「皆さんがいつこの記事を読んでいるか」によって、選ぶべき通貨ペアは変わります。
(本記事では、トルコリラ円でトレードするものとして解説していきます)
海外FXのトルコリラ円のスワップポイントで利益を出す手順
それでは、海外FXでトルコリラ円のスワップポイントで利益を発生させていく手段を解説します。
①海外FX業者を選ぶ
トルコリラ円のスワップポイントが高い業者を選びましょう。
私がこの記事を書いている時点では、「XM」のスワップポイントが優秀という状況です。
※各海外FX業者のスワップポイントは変化していくものですので気を付けてください
ちなみに、「そもそもほとんどの通貨ペアのスワップポイントを低めに設定している」という海外FX業者もあるという事も覚えておいてください。
「ロングポジション」と「ショートポジション」とではスワップポイントが大幅に変化しますので注意しましょう。
ほとんどの場合において、「どちらかのスワップポイントがプラスなのであれば、もう片方はマイナス」です。
②トルコリラ円なら「スワップポイント」だけに集中する
トルコリラの変動は比較的激しいので、「為替差益でも利益を出したい」などと考えてしまうと、スワップポイントのほうが台無しになるレベルのマイナスが出る恐れが。
ですから、特にFXビギナーのみなさんはスワップポイントだけに集中しましょう。
もし為替差益でも稼ぎたいのであれば、ドル円などの変動が穏やかな通貨ペアでチャレンジすることをおすすめします。
③トルコリラ円を決済するタイミングに注意する
「いつ決済するか」というのは案外難しい問題ですが、これについては基本的に「スワップポイントが付与されたら、あまり間を置かずに決済する」と考えておきましょう。
(スワップポイントがもらえるタイミングは海外FX業者ごとに異なります)
スワップポイントが付与された相場を見つつ、「含み益が出た状態」になったら決済しましょう。「最初から含み益が出る状態だった」のであれば当然すぐに決済して構いません。
もちろん「なかなか含み損状態が解消されない」という事もあるかもしれませんが、そういった場合は
諦めて決済する
毎日利益を出せるとは限りません。30~60分ほど粘ってもダメなのであれば決済してしまいましょう。
「スワップポイント>含み損」になったら決済する
理想は「含み益状態」になることですが、「スワップポイントを含み損が上回っている」のであれば決済しても良いでしょう。
明日以降に持ち越す
「証拠金維持率に余裕がある」ですとか「近いうちに相場が有利に動く自信がある(根拠がある)」というのであれば、トルコリラ円を決済せずに持ち越しても構いません。
④トルコリラ円を買い直す
決済しましたら、相場を見ながら「次にスワップポイントが付与される前のタイミング」のどこかでトルコリラ円を買い直しましょう。
海外FXでトルコリラ円で稼ぐ方法【応用編】
続いて「行える条件」が限られますが、スワップポイントで稼ぐための手段をもう一つ紹介します。
①両建てを行う
「ロングポジションとショートポジションを同時に持つ」ことを両建てと言います。
もちろん、両建てを禁じていない海外FX業者を選ぶ必要があります。
②両建てにも条件があります
「ロングポジションとショートポジションが同じ価格になるように」両建てをしてください。この条件で両建てをすれば、相場がどうなろうが±0になります。
③トルコリラ円にこだわるべきではない
「ロングポジションとショートポジションのスワップポイントが、両方+の通貨ペア」を探してください。それはトルコリラ円ではないかもしれません。
理論上「片方のポジションのスワップポイント(+)>一方のポジションのスワップポイント(-)」となっていれば実践できますが、リスクが上がるので推奨しません。
④注文方法に注意
条件を満たす通貨ペアがあったら、注文を行います。
この際、必ず「指値注文(○円で購入するなど、事前に指定する方式の注文)」をしてください。
「成行注文(人間がリアルタイムで行う注文)」だと、「注文したつもりの価格」と「実際の注文価格」に差が出る場合があるのでNGです。
このトルコリラ円(など)での稼ぎ方では、
「ロングポジションとショートポジションの値を揃えること」が肝心ですので、「まあちょっとのズレなら……」などと妥協しないようにしましょう。
と言いますか、指値注文は別に難しくないので、あえて成行注文をしたくはならないはずです。
⑤スワップポイントをチェックする
トルコリラ円に限らず、スワップポイントは変化するものですので、最低でも1日1回はチェックしてください。
いつかは「ロングポジションとショートポジションのスワップポイントが両方プラス」という条件を満たさなくなるかもしれません。
そうなってしまったら一回決済をします。
(ロングポジションとショートポジションの値を揃えておいたので損失は出ません)
そして、もう一回「ロングポジション・ショートポジションのスワップポイントが両方プラス」の通貨ペアを探します。
補足:スワップポイントにもレバレッジが効きます!
海外FX業者は「全体的にスワップポイントが低め」ですが、スワップポイントにもレバレッジが効くので、それで十分カバーできるはずです。
基本的にレバレッジ倍率は最大に設定して構いません。
まとめ:海外FXはトルコリラ円などのスワップポイントで稼げます
今回は海外FXにてトルコリラ円などのスワップポイントで利益を出す方法を紹介しました。
まとめると、
・トルコリラ円などで毎日普通にスワップポイントをもらう
・両建て戦法によって両方のポジションからスワップポイントを稼ぐ
などの方法があると言えます。
この際、レバレッジ倍率は最大にしておくことをおすすめします。
また、
トルコリラ円に執着しない「両建て作戦」なら必ず指値注文を
最初は「スワップポイント稼ぎ」に集中するのがおすすめ
といった事も意識してくださいね。