FXの「ナンピン最強」理論は本当なのか?

「ナンピン最強!」と語るFXトレーダーさえいるくらいですが、本当に最強と言えるのでしょうか。

今回は、FX取引における「ナンピン」について見ていきます。

FXにおけるナンピンとは何か?

含み損になっているポジションを、さらに買ったり売ったりする行為のことを「ナンピン」と言います。

たとえば、購入したときのポジションから2円下がったとします。

この場合もう一度2円が上がって(=元に戻って)くれないと、プラスマイナスゼロにはなりません。ですが、2円下がったタイミングで同じロット数の購入を行っておけば、1円上がるだけでプラスマイナスゼロにすることができます。

ちなみに、ナンピンは漢字で「難平」と書きます。これには、「難(損)」を「平均する」という意味があります。

FXにおけるナンピン最強理論は間違い

結論から言いますが、FXにおけるナンピン最強理論は間違っています。

もちろんナンピンと他の手法を組み合わせるのであれば、最強に近い手法を構築する事ができるかもしれません。

ですが、「ナンピン単独で最強」という事はあり得ません。

なぜなら、先ほどの例で「1円上がるだけでプラスマイナスゼロになる」という非常に都合の良い話をしましたが、必ず上がるなどとはもちろん言えないからです。

さらに下がってしまえば、もっと損失が大きくなります。

FXにおけるナンピンは基本的にリスクが高いと考えてください。

FXで「ナンピン最強」に近づけそうな人の性質は?

ですが、「ナンピン手法が向いている人」も確かにいます。

それは、以下のような人です。

  1. 根拠のあるFX取引ができる人
  2. FX中級者以上

1.根拠のあるFX取引ができる人

「こういう条件になったらナンピン買い(売り)をする」という確かなマイルールを作っているのであれば、ナンピン手法を取り入れても構いません。

また、「含み損がここまできたら損切を行う」などの基準を決めておく必要もあります。

2.FX中級者以上

少し曖昧な言い方ですが、FX中級者以上でないとナンピン手法はおすすめしません。

  • テクニカル分析のノウハウがある
  • チャートの反転のタイミングを予測できる
  • 淡々と損切できるだけの精神力がある

という条件を満たしていればFX中級者以上と言って良いと感じています。

FXで「ナンピン最強」ではなく「ナンピン最弱」になる人の性質

今度はFXにおいて「ナンピン最弱」になってしまう人の特徴を紹介します。

  1. FXビギナー
  2. 行き当たりばったりでトレードする人
  3. 含み損があるとアタフタする人

1.FXビギナー

先ほど紹介した中級者の条件を一つでも満たしていない人は、ナンピン手法は取り入れないほうがいいです。

どんどん深みにはまって、「根拠のないナンピン」を続けてしまう可能性が高いです。

2.行き当たりばったりでトレードする人

つまりは、根拠のないFX取引をする人です。

  • ここから更に下がることはない「気がする」
  • さすがに反転「するはず」
  • そろそろ勝てる「はず」

など。

言ってみれば「私が取引をするタイミングで、極端な状況が発生するはずがない」という発想ですが、もちろん何の裏付けもありません。

分かりやすく言えば、5回連続でコインの裏が出るはずがないなどの考え方です。確かに確率は低いですが、たった32分の1です。

FXトレーダーになれば、何度も何度も取引をするわけですから、極端な状況はザラに起きると考えてください。

厳しい言い方ですが、いつまでも最悪の事態は絶対に起きないという考え方が捨てられない人にはFXは向いていません。

3.含み損があるとアタフタする人

  • 含み損があるだけで追い込まれた気がする
  • 含み損があると顔がPCのモニターに近づく
  • 含み損があると呼吸が荒くなる

などといった方にはナンピン手法は全く向いていません。

「冷静な判断力を失っている」わけですから、強引なナンピン買い(売り)をして、ドツボにはまる可能性が高いです。

たとえば、「この負けを取り戻すためにも、ナンピン買いをしよう!」という発想になってしまうかもしれません。

FX中級者以上の人は「含み損」が発生しようが「含み益」が発生しようが、精神状態はほぼ変わりません。

「トータルで利益を出すための過程」でしかないからです。

「ナンピン最強」になりやすい相場タイプとは?

  • トレンド相場:上がり続ける(下がり続ける)傾向にある相場
  • レンジ相場:一定の幅で上下を繰り返す相場

という2種類の相場タイプがあります。

トレンド相場は「基本的に反転しにくい」ため、「反転しなければプラスにならない」ナンピン手法には向きません。それでも「一気に反転するタイミング」を予測できるならナンピンは非常に役立ちます。

しかし、レンジ相場の場合は「細かな反転を繰り返す」ので、ナンピン手法が有効である場合が多いです。

ですから、ナンピン手法を導入するならレンジ相場がおすすめです。

ただし、「そもそもトレンド相場のほうが、レンジ相場よりも値動きを予測しやすい」という特徴があるので、どちらにせよFX初心者にはナンピン手法は向かないと感じます。

でもナンピン手法を諦めない

結局のところ、ナンピン手法を単独で「ナンピン最強」にしたいのであれば、「反転のタイミングを高精度で予想する」ことが必須となります。

あとは、

  • 回数を決めてナンピンをする
  • 自分で決めた損切ラインを厳守する

    なども必要です。

    「じゃあ、ナンピンは一切しなくていいや」と感じたかもしれませんが、それもおすすめできません。

    なぜなら、先述のとおり他の方法と組み合わせれば「ナンピン最強」に近づくかもしれませんし「上手くいけば大きい」からです。

    ですから、FX初心者のうちから「3日に1回はナンピン買いに挑戦する」などのマイルールを決めておいて、徐々にナンピンの腕を鍛えていくと良いかもしれませんね。

    補足:ナンピンと「他の手法」を組み合わせた手法の例

    無限ナンピン

    下がり続けるあいだ買い続ける手法。上手くいけば大勝、先にバーストすれば大敗します。本当に「イチかバチか」と表現するしかないので、基本的にはおすすめしません。

    ナンピンマーチンゲール

    ナンピン手法とマーチンゲール法を組み合わせた手法。人気はあるが安定性が低い手法であり工夫が必要

    逆張りナンピン

    「反転するタイミング」を全力で予想し、後は逆張りでエントリーし続けます。相場予測力が非常に高い上級者以上のFXトレーダーにおすすめ

    まとめ:FXにおいて単独で「ナンピン最強」にはならないが有効

    FXにおける「ナンピン最強理論」に関してお伝えしました。

    ナンピン手法には

    • 当たれば大きいがリスクも大きい
    • FX初心者には向かない
    • 精神力が弱い人には向かない
    • 反転のタイミングが予測できない人には向かない

    などのデメリットがあるため、強くおすすめすることはできません。

    ですが、

    • FX中級者以上なら有効な戦力になる
    • レンジ相場に慣れてきたら役立つ可能性が高い
    • 他の手法と組み合わせれば「ナンピン最強」になるかも

    といった特徴もあるため、ナンピン手法を完全に捨てるのも良くないと感じます。

    ビギナーのうちから、少しずつナンピンに挑戦していく事を推奨します。

    最後に

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