FXで稼ぎたいと思っている人の中には、
「忙しい」
「面倒くさい」
「できるだけ簡単に」
と考えている人もいるでしょう。
そのような人は、自動売買ツールを使ってみたいと思っていることも多いです。
今回は、FXにおける自動売買ツールは本当に稼げるのかということについて、詳しく解説していきます。
目次
FXで負ける主な原因
機械を使わず、自分の頭を使って行う取引のことを「裁量トレード」と呼びます。
しかし、人間は欲をかいてしまったり熱くなってしまったりすることもあるため、中々チャンスをモノにできない場合があります。
FX初心者の人からするとあまりイメージできないかもしれませんが、FXの世界にはFXトレードだけで生活をしているプロのトレーダーや、機関投資家、商社のディーラーなども参加しているため、知識や経験がない人がFXの世界にいきなり飛び込むというのは、かなりのハンデを背負って挑戦することになります。
このようなこともあり、昨今自動売買ツールがかなり人気を集めています。
では、この自動売買ツールとは一体何なのでしょうか？
FXの自動売買ツールって一体何？
自動売買ツールとは、あらかじめソフトの中にロジックを埋め込んでおき、ツールの利用者は設定だけすればよく、後はツールが勝手にトレードを行ってくれるものです。つまり人間の手ではなく、機械の手によって取引を行うというFX手法のこと言います。
あらかじめ組み込んでおいたシステムが稼働してくれるため、システムトレードと呼ばれたりすることもあります。
FXの自動売買ツールを使うメリットは？
では、自動売買ツールを使うメリットとは一体何なのでしょうか？
まずは、テクニカル分析を行う必要がないということです。
テクニカル分析というのは、過去のチャートを元に今後どのように相場が動いていくかを分析する手法のことですが、そもそもシステムが機械的に判断して取引してくれるため、わざわざ自分で分析をする必要がありません。
また、機械が自動的に取引を行ってくれるため、常にモニターとにらめっこをしなくても済みます。
FXトレードを始めてみたいと考えている人の中には、
「仕事が忙しい」
「ずっとモニターを見てじっとしていられない」
という場合もあるでしょう。
しかし、ツールを使うことによって、自分が寝ていても、遊んでいても取引を継続することができます。
機械を使って取引をすることの最大のメリットは、感情に流されないトレードができるということです。
自動売買ツールとは、一度設定をすると人間が設定を変えるまではずっとその設定通りに動きます。そのため、人間の欲によって利益が減ってしまうというようなことを防ぐことができるのです。
FXの自動売買ツールを使うデメリットは？
FXの自動売買ツールには、当然デメリットもいくつか存在します。
まずは、基本的な取引よりも手数料やスプレッドが高くなる場合があるということです。
人間が取引を行う裁量トレードの場合、そこまで手数料やスプレッドが高くなくても、いざ機械となると「勝ちやすい」という点から、FX業者が手数料やスプレッドを上げてくる場合があります。
それに、あくまでも機械ですので予測不能な事態には対応することができません。そのため、前例のない動きなどが合った場合、自動売買ツールでは対応しきれないこともあります。
さらに、放置してしまうと損失を出すこともあるということです。相場が急変すると、自動売買ツールでは対応することができなくなってしまう場合があり、そのような事態が発生した場合には設定を変える必要があります。
そのため、放置をしてしまうと、相場や状況が変わってもずっと最初の設定のまま稼働してしまうため、利益どころか損失を発生させてしまう可能性があります。
代表的な自動売買ツールの型とは？
そんな自動売買ツールには、代表的な型が存在します。
これから自動売買ツールを導入してトレードしていきたいと考えているならば、基本的なツールの型をしっかりと覚えておきましょう。
リピート注文型
まずはリピート注文型です。
このリピート注文型のツールは、比較的初心者でも扱いやすいことが特徴です。
なぜなら、自分で値幅を設定するだけで後はその設定をリピートして機械が取引をしてくれるためです。
複雑な仕組みがわからないFX初心者でも扱いやすく、そして利益を出していくことも可能なので、気になる人は使ってみることをおすすめします。
ストラテジー選択型
このタイプのツールも、かなり初心者におすすめできます。
ストラテジーというのは、自動で売買してくれるプログラムのことで、これを選ぶだけで自動的に取引をしてくれます。
ストラテジー設定型
そして、ストラテジー設置型のツールもあります。
このタイプのツールは、どちらかというと上級者向け。ストラテジーを自分で設定しなければならないからです。
そのため、売買の経験や知識がない人が使ってしまうと、適当に設定するしかなくなってしまい、利益を出すことが難しくなってきてしまいます。
ストラテジー開発型
自動売買ツールの最高難易度クラスとして有名なのは、ストラテジー開発型です。
これは、ストラテジーを自分で1から作成する必要があるため、FXについての知識や経験だけでなく、プログラミングの知識や経験も必要となります。
しかし、もしこのような知識や経験がある場合であれば、自分だけのオリジナルツールを開発することも可能です。
FXで自動売買ツールを使うなら気を付けるべきこと
では、自動売買ツールを使うにあたって、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか？
1.ソフトの信頼度
まずはソフトの信頼度です。
FX業者の中には、高い料金を請求し中身は空っぽというようなツールを販売している悪質なFX業者もいます。そのため、値段に見合う価値があるツールなのか、詐欺ではないのかということを慎重に判断することが大事になります。
2.放置しない
また、放置しないということも大事です。
いくら自動で取引をしてくれると言っても、機械に心はありませんので、入力された値でずっと取引を続けます。
しかし、相場というのは常に移り変わっていますので、その時の状況に合わせて設定を変える必要がある点を忘れてはいけません。
3.ツールに頼りすぎない
ツールに頼りすぎてしまうと、万が一ツールが使えなくなってしまったり、ツールの使用が禁止になったりした場合、FXで利益を上げることが難しくなってしまいます。つまり、自分の能力を上げることができなくなるのです。
そのため、システムに任せきりにすることなく、時には裁量トレードを行ってみるということがおすすめとなります。
まとめ
FXの自動売買ツールには、さまざまな種類があります。
設定すれば、自動で取引をしてくれるツールもありますので、初心者でも使いこなすことができるでしょう。
ただし中には悪質なFX業者もいますので、あまりにも高額なツールや「100％勝てます」と謳っているようなツールに手を出すことはやめましょう！
