
FXトレードをスタートするためには、まずFXサービスを提供しているFX業者で口座開設をしなければなりません。
FX業者には、国内FX業者と海外FX業者があるのですが、「最初は国内FX業者から始めてみたい」と思っている人もいるでしょう。
今回は、国内FX業者を使うメリットとデメリットについて、詳しく見ていきます。
目次
FX業者は国内にも海外にもたくさんある
FX業者は国内にも海外にもたくさんあります。
もちろん、国内FX業者と海外FX業者では特徴が大きく異なり、目的に合わせて使い分ける必要があります。
FX初心者の中には、「国内FX業者は安全で、海外FX業者は危険」という考えを持っている人もいますが、このような考えを持ってしまっている人は、FXに関する知識がかなり低いと言えます。
なぜなら、海外FX業者でもたくさんの日本人が利用している優良業者はたくさんいるからです。
とはいえ、FXデビューでいきなり海外FX業者を使うことに不安を感じている人もいるでしょう。
ここかはら、国内FX業者を使うことのメリットについてお伝えしていきます。
国内FX業者を使うメリットとは?
国内FX業者を使うメリットは以下の通りです。
1.税率が低い
まずは税率が低いということです。
国内FX業者は、海外FX業者と比べると税率が低めに設定されています。
具体的には、どれだけ利益を上げても、20.315%しか税金が取られません。また、繰越控除や損益通算も可能です。
一方、海外FX業者の場合は、累進課税が取られるため、最大で55%(住民税10%含む)の税金が取られてしまう場合があります。
2.海外FX業者と比べると比較的スプレッドが狭い
国内FX業者は、海外FX業者と比べるとスプレッドが狭くなっていることが多いです。
スプレッドというのは、買値と売値の差額のこと。基本的に、国内FX業者はスプレッドの狭さを競っていますので、できるところまで下げているFX業者が非常に多いです。
ただし、国内FX業者の場合、見た目的にスプレッドが狭いように見えて、実はそうでもないこともよくあります(DD方式による)。
一方、海外FX業者の場合は、NDD方式という透明性が高い方法を導入しているため、複雑なスプレッドの拡大などはほとんどないと言えます。
3.入出金が簡単
国内FX業者を利用すると、入出金は非常に簡単です。スマホやパソコンからいつでもどこでも、気軽に行えることがほとんどです。
一方、海外業者の場合、海外送金をしなければならなかったり、時間がかかってしまったりと手間がかかってしまう場合があります。また、出金の手順なども複雑になっていることが多く、最初のうちは手間取ってしまうかもしれません。
国内FX業者を使うデメリットは?
続いて国内FX業者を使うデメリットについてです。
このデメリットについて詳しく理解していないと、思わぬトラブルや思いもしなかった壁が立ちふさがってしまう場合もあります。
1.追証が発生する場合もある
まずは追証について。国内FX業者の場合、追証が発生する場合があります。
追証とは、追加で証拠金を入金することです。
これが国内FX業者を使う最大のデメリットだと言っても過言ではありません。
FXを始める場合は、最初に証拠金としていくらかの資金を入金します。
一定の証拠金を下回ると、強制ロスカットが行われるのですが、急激な変動などによって強制ロスカットがうまく行われないと、預けている証拠金以上に損失を被ってしまう事があるのです。
この追証について、甘く考えている初心者もいるのですが、驚くほど高額な追証に首が回らなくなってしまったという人もたくさんいます。そのため、国内FX業者を利用する場合、追証には十分注意して、慎重に取引を行っていくことが大事になってきます。
一方の海外FX業者の場合、ゼロカットシステムを導入していることがほとんどです。ゼロカットシステムとは、入金した資金以上のマイナスをFX業者が負担してくれるという仕組みです。どれだけ損を出しても、入金した金額以上の負債を抱える心配はないということです。
このようなことがあるため、レバレッジを高く設定してトレードすることができます。
2.レバレッジが低い
国内FX業者は、最大レバレッジが25倍となっています。
これは日本の法律で決められているため、どの業者を使ってもこれ以上のレバレッジを設定している所はありません。
そのため、大きな利益を出したいと思っても、証拠金の額が低いとレバレッジを最大までかけても、そこまで大きな利益を狙いに行くことが難しくなってしまうのです。
しかし、海外FX業者の場合は、数百倍~数千倍のレバレッジをかけることができます。ゼロカットシステムを導入しているFX業者であれば、負債を抱える心配が少なく、大きな利益を狙ってトレードすることが可能となるのです。
3.取引ツールが業者によってバラバラ
国内のFX業者は、取引ツールが独自のものを使用するケースが多く、バラバラであることがほとんどです。
もちろん、1つのFX業者しか使う予定がないのであれば、そのFX業者のツールに慣れれば良いですが、いくつかのFX業者を同時に使いたい、他のFX業者に乗り換えたいと思った場合に、慣れないツールに苦戦することがあります。
しかし、海外FX業者の場合は、基本的にMT4・MT5といったメジャーなツールを使用していることが多いです。
そのため、FX業者を変更したり、他のFX業者に登録したりしても、MT4・MT5に慣れて入ればスムーズにトレードできるのです。
FX業者はどう選べばいいの?
これからFXトレードを始めるのであれば、まずは自分に合ったFX業者を探すことが大事です。
そのためには、とりあえず国内FX業者を使うのか、海外FX業者を使うのかを決めなければ、先に進むことができません。
初心者の中には、国内FX業者が良くて、海外FX業者は悪いと考えてしまっている人もいますが、決してそんなことはありません。
しかし、国内FX業者、海外FX業者ともに「合う合わない」がありますので、自分の手法や目的に合わせて慎重に選ぶことをおすすめします。
FX初心者が勘違いしがちな事と正しい解釈
では、最後にFX初心者が勘違いしがちなことをいくつか紹介していきます。
海外FXは危険、詐欺、怪しい
この記事で何度も解説していますが、海外FXは危険、詐欺、怪しいという固定観念を持っているのであれば、今すぐ捨てるべきです。
確かに、詐欺を働いたりする悪質な海外FX業者もいますが、全てが該当するわけではありません。国内FX業者だっても悪質なところがないとは言えません。
優良な海外FX業者を利用することで、日本人でも快適に、そして安心して利用することができるのです。
海外FXは大損をする可能性がある
海外FX業者を使うとレバレッジがかなり高いことから、大損すると考えている人がいます。
しかし、海外のFX業者の多くはゼロカットシステムを導入していることが多く、入金した資金以上の損失を被ることはありません。
そう考えると、追証が発生する国内FX業者よりも海外FX業者の方が安心して使える場合もあるのです。
まとめ
以上、国内FX業者のメリット・デメリットについて解説してきましたが、必ずしも国内FX業者が良いということではありません。
もちろん、国内FX業者にもいい所はたくさんありますし、初心者にとって利用しやすい場合もあるでしょう。
しかし、メリットがあれば当然デメリットもあります。
これからFXを始めるのであれば、しっかりとメリットやデメリットについての知識を付けたうえで、FX業者を選ぶことをおすすめします。