
FXトレードにおける「スキャルピングトレード」についてよくわからない人もなんとなく知っている人もいるかと思いますが、ここでは国内FX・海外FXで行えるスキャルピングトレードについて見ていきます。
目次
スキャルピングトレードとは?
数秒~数分で完結するトレード手法のことをスキャルピングトレードと言います。
FX初心者にとっては難しい手法でもあるため、中・上級者向きという声もありますが、初心者の方もぜひ知識だけは知っておいてください。
FXのスキャルピングトレードのメリット
では、FXのスキャルピングトレードのメリットについては、
- リスクが低い
- FXトレードの経験値を積みやすい
- 気楽に行える
といったものがあります。
1.リスクが低い
スキャルピングトレードは、短期間に行うトレードなため、すぐにポジションを手放すことからロスカットが発生することがまずありません。また、日をまたがずに購入・売却をするデイトレードにも同じことが言えますが、スワップポイントなどを気にする必要もありません。
2.FXトレードの経験値を積みやすい
また、何度もスキャルピングトレードを行うことで、FXトレードの腕が上達しやすいというメリットもあります。
いきなり長期トレードをすると、「方法論自体は知っていても、なかなか結果につながらない」という事になりやすいですが、スキャルピングトレードであればその心配はありません。
3.気楽に行える
スキャルピングトレードのように、「慌ただしいFXトレードはしたくない」と感じる人もいるかもしれませんが、中には「すぐに損益が出るから精神的に楽」と思っている人も少なくありません。
こればかりはやってみないと分かりません。
デイトレードについても「その日のうちに完結するから気楽」と語る人が少なくありません。しかし、スキャルピングトレードであればもっと気楽かもしれません。
「何となく疲れているし、今日は30分で終わりにする」などもスキャルピングトレードであれば可能です。
スキャルピングトレードのデメリット
続いてスキャルピングトレードのデメリットについて見ていきましょう。
- ポジションを無駄に買い過ぎる人が多い
- 気楽に感じない人も当然いる
- スキャルピングトレードができないFX業者もある
といったものがあります。
1.ポジションを無駄に買い過ぎる人が多い
特にFX初心者の方がスキャルピングトレードをすると、「いつ決済すれば良いのだろう」と混乱してしまい、ポジションを無駄に持ってしまう可能性は高いです。
この現象を「ポジポジ病」と呼びます。
スキャルピングトレードは短期決戦ですが、きちんと裏付けのあるトレードをして着実に利益を積み重ねていく必要があります。
またスキャルピングトレード以外のトレードと同様、損切りも欠かせません。
2.気楽に感じない人も当然いる
スキャルピングトレードはトレードのスピードが速いため「負け続ける時期」も頻繁に訪れます。
そういった状況になると「追い込まれた分を取り返さなくては!」というメンタルにになって、必死に売買したりしてしまう恐れがあります。逆に「ものすごく勝ってる」事で油断する場合もあるかもしれません。
きちんとトレードルールを作った上でスキャルピングトレードを行っている人でさえ、メンタルコントロールに失敗する場合があるので気を付けましょう。
3.スキャルピングトレードができないFX業者もある
そもそもスキャルピングトレードを禁じているFX業者はかなりあります。
なかでも、国内FX業者に関しては特にそれが当てはまります。
しかしながら、海外FX業者についてはスキャルピングトレードOKのところが多いです。
また、
海外FX:最大レバレッジ数百~数千倍
というレバレッジの違いがあるので、海外FXでのトレードはおすすめです。
「一回一回の取引の利益が少額」というのがスキャルピングトレードの性質ですが、レバレッジ倍率が高ければ十分カバーできます。
FXのスキャルピングトレードのポイントは?
スキャルピングトレードで利益を出すための主なポイントには
- 1分足を重視する
- 欲張らない
- テクニカル分析をする
- 午後9時以降がおすすめ
- 通貨ペアは「ドル円」がおすすめ
- レバレッジを使って資金の減少を抑える
- 環境を整える
などがあります。
1.1分足を重視する
スキャルピングトレードは数秒から数分のトレードなので、「1分足チャート」をメインとして使用していくことになります。
たまに、もっと長い時間足も見ながら、「相場全体がどう動いているのか」を把握しておくことも大事です。
2.欲張らない
スキャルピングトレードでは、含み益が1~10pips(1銭~10銭)に達したら利確するのがおすすめです。
慣れないうちは1~5pipsでもいいです。
欲張って利確(損切り)を遅らせると、最悪な結果になるかもしれませんので気を付けましょう。
3.テクニカル分析をする
スキャルピングトレードをするのであれば、最低でも
- ボリンジャーバンド
- MACD
- 移動平均線
を使ったテクニカル分析ができるようになりましょう。
スキャルピングトレードだけをするのであれば、ファンダメンタルズ分析は不要です。
4.午後9時以降がおすすめ
スキャルピングトレードは早朝でも深夜でもできますが、特におすすめなのは午後9時以降です。この時間帯はNY市場とロンドン市場が開くので、相場が変動しやすいです。
しかし、絶対のこの時間帯でないとダメという事はありませんので、「スキャルピングトレードで安定して稼げるようになってきた」のであれば、午後9時から取引する生活リズムに変える事を検討してもよいでしょう。
5.通貨ペアはドル円がおすすめ
スキャルピングトレードに限らず、FX初心者の方には「ドル円」の通貨ペアがおすすめです。
なぜなら流動性が十分ありますし、さまざなな情報が得やすいからです。その他「ユーロドル」もおすすめですが、まず一つの通貨ペアに絞ってスキャルピングトレードを実行しましょう。
6.レバレッジを使って資金の減少を抑える
海外FX業者を使用してレバレッジ倍率高めれば、「少ない資金で大きな取引」ができる点はおすすめです。資金が減少しにくくなります。
これはスキャルピングトレード以外のトレード形式においても言えることですので、国内FX業者ではなく海外FX業者を使うほうがなにかとおすすめです。
7.環境を整える
スキャルピングトレードは数秒~数分が勝負です。もし古いパソコンを使っているのであれば買い替えることをおすすめします。
また、ネット回線は不安定さを取り除くために有線にしておくのがおすすめです。スキャルピングトレード以外であれば無線でも構いません。
ほかにも、「マルチディスプレイ環境(複数のモニターを使える環境)」を用意するに越したことはありませんが、相応の費用がかかりますので「スキャルピングトレードを始めてみて必要性を感じたら」でOKです。
まとめ:スキャルピングトレードに挑戦する価値はある
以上、FXのスキャルピングトレードについてまとめてみました。
スキャルピングトレードは
- 数秒~数分で完結するFXトレード
- 精神的に楽に感じる場合もあれば、その逆もある
- テクニカル分析が必須
- 細かく利益を積み重ねる
- 海外FX業者を使う
などが重要ポイントとなります。正直、FX初心者向けとは言えないトレード形式ですが、挑戦してみる価値は十分あると思いますので、ぜひ一度検討してみましょう。