
FX取引をする際の「自分なりのルール・基準」のことをトレードルールと言います。
今回は、このFXのトレードルールの作成方法を公開します。
目次
「FXで勝ち続けることの本質」が分かるとトレードルールの価値も分かる
FXで安定して稼ぎ続けるとはどういう事なのでしょうか。
それは「超ラッキーな人間になること」でもありませんし、「チャートに対する天才的な嗅覚の持ち主になること」でもありません。
「勝率の高いルールをひたすら守り続ける」のが、FXで利益を出し続ける事の本質です。
言い換えれば、「『トータルで勝って当然』の状態をキープしよう」ということです。
FXでトレードルール作るメリットを公開
意外とご存じでない方も多いようですが、ここで、FXでトレードルールを作成すること自体の主なメリットを紹介します。
- 感情を排除できる
- 時間効率が良くなる
- 検証しやすくなる
では、それぞれについて解説していきます。
①感情を排除できる
- 上がりそうな気がする
- 下がりそうな気がする
- イライラするから買いたい
- 怖いからもう利確(損切)する
- きっと大丈夫だから損切しない
トレードルールを作っていれば、上記のような感情を排除することができます。
特に危険なのは「何となく嫌だから損切を遅らせる」というものです。
もくろみ通り相場が反転すれば良いですが、そうでなければ含み損が膨らむばかりです。
また、「損切せずに我慢していれば……」「もうちょっと利確を待っていれば……」などの感情も、なかなかメンタルに響くものです。
ですが、トレードルールを作っていれば、「ルールに従っただけ」ですから、何があってもそれほどメンタルが揺るがなくなります。
FXは基本的に長期的に続けるもの。
1回のトレードで一喜一憂していては心が持ちません。
②時間効率が良くなる
トレードルールを作っていれば「迷う時間」がなくなります。
つまりは、時間効率がアップするという事です。
浮いた時間で分析をするのも良いですし、趣味を楽しむのも良いでしょう。
「でもトレードルールを作る時間がもったいないのでは?」と感じるかもしれませんが、
今後ずっと使えるルールを作成するわけですから、「時間をこの上なく有効活用している」と言えます。
③検証しやすくなる
毎回行き当たりばったりでFXトレードをしているようでは、「過去分析」がしにくくなります。ですから、いつまで経っても成長しにくいです。
ですが、トレードルールがきちんとあれば精度の高い分析ができますし、「ルールの微調整」もしやすくなります。
FXのトレードルールの6要素を公開!
では、FXのトレードルールを作る方法を具体的に見ていきましょう。
最初は、以下の6要素に注目してください。
- 資金管理
- 取引のタイミング
- 相場の状態
- 購入と売却
- 損切り
- 記録
①資金管理
FXビギナーの方ほど、簡単に考えるべきです。
「全部失ってもいいと思える金額」だけを使うことを徹底してください。
そうでないと、自分の感情に振り回されやすくなります。
とはいえ、「どれくらいなら全額失ってもいいのか分からない……」という方もいるかと思います。
そういった人におすすめなのが
「『どう考えても失っていい金額』×0.5」を資金にするという方法です。
この金額が全く思いつかないというのはさすがにあり得ないと思います。
そしてその半分にしておけば、ほぼ間違いなく大丈夫ですよね。
②取引のタイミング
会社員の方なら、チャートが動きやすい21~24時。
専業主婦の場合は9時~15時。
など、トレードのタイミングを決めておくのがおすすめです。
あまりバラバラにしていると体調を崩しやすくなり、安定して稼ぎにくくなってしまいます。
③相場の状態
こういう相場になっていれば取引を行う
なっていなければ取引をしない
というトレードルールをハッキリ決めておきます。
「勝てる相場で戦いましょう」ということです。
④購入と売却
- こういう状態になったら買う
- こういう状態になったら売る
というルールも決めます。
重要なのは「できるだけシンプルにすること」です。
長期的にFX取引を続けていくわけですから、ミスしにくい・混乱しにくいトレードルールにしましょう。
⑤損切り
- 20銭反対方向に動いたら損切り
- 資金の○パーセント分落ちたら損切り
- 特定のラインに到達したら損切り
など、損切りのルールをきちんと決めておきましょう。
特に損切りは「自分の負けを認める行為」とも言えますので、ルールをハッキリさせておかないと毎回精神的なダメージが積み重なる事になります。
利確のルールも同じように決めておくべきですが、
こちらは、言わば「勝利を確定させる気持ちのいい行為」ですので、精神的ダメージは少ないです(利確後にも上がり続ければショックかもしれませんが)。
ですから、とりあえず「損切りのルール設定」を優先しましょう。
⑥記録
簡単なトレード記録を作りましょう。
そうでないと、後から分析することができません。
日時、通貨ペア、取引量、相場の状態、購入時の状態、利確(損切)時の状態……くらいでとりあえずOKです。
「これも記録したい」という事が浮かんできたら付け足していきましょう。
※あとはご自身なりにルールをプラスしていってください。例えば「5連敗したら1日休む」などです。
レバレッジに関する筆者のトレードルールを公開します
「あれ、レバレッジのルールは作らなくていいのかな」と感じたかもしれません。
お察しの通り、もちろんレバレッジのルールも作成します。
ただ、私はあまり難しく考えていません。
筆者のレバレッジルールはたった1つ。
基本的に最大倍率にする
だけです。
ただ、このトレードルールを使う場合は「海外FX業者で取引する」ことがほぼ必須です。
なぜなら、ゼロカットシステム(追証金が発生しないシステム)があるからです。
追証金がないのですから、怖がらずにレバレッジ倍率を上げることができます。
一方、日本のFX業者にはゼロカットシステムがありません。
ですから、「自己資金以上の借金」が発生する場合もあります。
私としては、これでは怖くてレバレッジ倍率を上げることができません……。
また、そもそもの最大レバレッジ倍率が
日本のFX業者:25倍まで
ですから、全然違いますよね。
(ちなみに、「今後日本の最大レバレッジ倍率は10倍になるかも」という噂もあります)
レバレッジ倍率が高いほうが、少ない資金で大きな取引ができるので、お財布にも優しいです。
「レバレッジ倍率をケースバイケースで上下させる手法」もあるようですが、筆者は今のところ取り入れていません。
まとめ:公開されているFXトレードルールを参考にしましょう
今回はFXのトレードルールの作成方法などを公開しました。
「トレードルール自体」については、他のトレーダーのブログ記事などを参考にしていただければと思います。
トレードルールを作るコツは
- シンプルにする
- 再現しやすくする
などです。
トレードルールをあまりに練り過ぎると、再現が難しくなります。
「何万回でも無理なく繰り返すことができるルール」を作ることを考えましょう。
そして、レバレッジ倍率については「とりあえず最大」で問題ありません。
ただし必ず、
- 最大レバレッジ倍率が高い
- ゼロカットシステムがある
海外FX業者を利用しましょう。