
ここでは、FXにおける「無料EA(自動売買)」について紹介していきます。
「自分で取引をしないと心配!」という方もいるかもしれませんが、EAは使い方によっては非常に役立つのでぜひ最後までご覧ください。
目次
EA(自動売買)取引ツールとは?無料でも大丈夫?
EA(自動売買ツール)とは、その名の通り、「自動でFXなどの取引をしてくれるプログラム」のことです。
英語では「Expert Adviser」というので、略して「EA」と呼ばれています。
無料のEAもあれば有料のEAもあります。
「当然有料のほうがいいのだろう」と感じるかもしれませんが実はそうでもありません。
あくまで筆者の感覚ですが、有料のほうが「開発者の稼ごうという思惑」が入りやすく、「実際よりもよく見せるような宣伝」をしているケースが多いと感じます。
もちろん良質な有料EAもたくさんありますが、最近はEAも全体的に進化しているため、無料EAのなかにも優秀なものはたくさんあります。
また、「無料EAだけ使う」と決めておいたほうが、迷わずどんどん試せるはずです。
「有料EAも使う」と考えていると、いざ有料EAを見つけたときに使おうかどうか迷いますしね。
FXにおける無料EA(自動売買ツール)の使用方法例
まずは「MT4(MT5)」というFXトレードなどに使えるプラットフォームをダウンロードします(無料)。
そして、使ってみたいEA(自動売買ツール)をダウンロードしてください。
その後、MT4を立ち上げて、「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザー」の順に選択。
さらに、「自動売買を許可する」にチェックをつけて→「OK」を選択するとEAが稼働します。
まとめると、
MT4のインストール→EAのインストール→MT4の設定を変更して稼働
という感じです。
最初だけ少し戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れます。
EA(自動売買)取引ツールを使うなら国内FX・海外FXのどちらがいい?
国内FX業者のなかには、EAの使用を禁止しているところが多いです。
一方、海外FX業者の場合は、ほとんどのところがEAの使用を許可しています。
ですから、海外FX業者を利用する事を推奨します。
また、海外FX業者には他にも以下のようなメリットがあります。
- 大きな借金が発生しにくい
- マックスレバレッジ倍率が高い
①大きな借金が発生しにくい
海外FX業者のなかには「ゼロカットシステム」と呼ばれる「口座残高が0未満になったら、0に戻してくれる仕組み」を導入しているところが少なくありません。
ですから、大きな借金が発生しにくいと言えます。
一方、国内FX業者でゼロカットシステムを取り入れているところはありません。
②マックスレバレッジ倍率が高い
国内FX業者:高くても25倍まで
ゼロカットシステムがあるので、海外FX業者でハイレバレッジ取引をしても怖くありません。
FXで勝てる「無料EA(自動売買)取引ツール」の選び方
話を無料EAに戻します。
ここからは、「勝ちやすい無料EAの選び方」を挙げていきますね。
- 利益額>損失額
- ドローダウン
- 総トレード数
- 購入数と売却数
- 「波」の有無
では、それぞれ見ていきましょう。
※ここからはご自身でバックテストをする事が前提の解説となっています。バックテストとは「実際に取引に使っていたらどんな結果になっていたかのテスト」のことです。2007年~最近くらいまでは行いましょう。
※「バックテスト済!」などと宣伝しているEAもありますが、開発者がウソをついている可能性もゼロではないので必ず自分で行ってください。
①利益額>損失額
当たり前ですが、利益額が損失額を上回っていなければダメです。
理想は「利益額が損益額の1.3倍~」の無料EAです。
近年ではEAも進歩していますから、これくらいであれば結構見つかります。
ちなみにスプレッド(手数料)もありますから、「利益額が損益額をわずかに上回っている」という程度だと、トータルで損をする可能性が高いです。
②ドローダウン
「口座残高の減り方」のことをドローダウンと言います。
例えば、「口座残高が100万円なら、何パーセントのドローダウンまで大丈夫か」などを考えて、EAを選ぶことになります。
(常に口座残高が増え続ける事はありません。落ちる時期もあります)
無料EAをいくつ同時使用するかにもよりますが、「ドローダウン3パーセント以下」くらいで考えておくことをおすすめします。
ただし、「最大ドローダウンが小さいEA」は振れ幅が少なく、利益も小さい傾向にあります。
ですから、例えば「最大ドローダウン0.2パーセント」といったEAを見つけたのであれば、ロットを15倍前後にして最大ドローダウンを「0.2×15=3パーセント」に底上げすることをおすすめします。
③総トレード数
「バックテストをしてみたらトレード数が異様に少なかった!」と判明する事もあります。
例えば、年間20~100回くらいだと非常に少ないと言えます。
これくらいだと「偶然バックテストの結果が良好になる」という事があり得ます。
ですから、年間700~1000回以上のトレード数になる無料EAを探しましょう。
④購入数と売却数
「購入特化無料EA」「売却特化無料EA」なども存在します。
こういったEAは「稼げるときは稼げるが、落ち込むときはとことん落ち込む」という傾向があります。
ですから、購入と売却の比率が1:1に近い無料EAを探しましょう。
「購入(売却)が売却(購入)の1.5倍くらい」までが許容範囲です。
⑤「波」の有無
「稼げる時期と稼げない時期」の波が激しすぎる無料EAを使うのはやめましょう。
酷いEAだと数か月~2年ほど落ち込みが続く場合もあります。
近年の無料EAは全体的に高性能ですから、「一時的に多少下がることはあっても、長期的に見ればずっと右肩上がりに見える」というものも楽に見つかります。
1~5の条件を満たす無料EAを複数使ってFX取引をする事で、リスクヘッジできるのでおすすめです。
具体的に言うと、「あの無料EAが不調でも、残りのEAが好調なので、トータルだとプラス」という状態になりやすいという事です。
EA(自動売買)だけでFX取引をするのはおすすめしません
無料(有料)EAは言うまでもありませんが、一定のルールに従ってFX取引をし続けます。
そのためEAだけに頼っていると、「たまにある激しい変動」を見逃して、利益が少なくなる可能性が高いです。
ですから、無料EAを使うとしても、裁量取引(自分の意思で行う取引)も併用することをおすすめします。
例えば、「『アメリカの雇用統計の発表直後』は相場が大きく変動しやすいので、そのタイミングだけEAをオフにして裁量取引をする」などといった手法もあります。
まとめ:無料EA(自動売買)取引ツールを使ってFXで勝ちましょう
今回はFXにおけるEAについて解説しました。
まとめると、
- まずはMT4をダウンロードする
- 海外FX業者を使う(EA取引を禁止している国内FX業者が多い)
- 自分でバックテストをする
- バックテスト結果を検討して使うEAを決める
- EAは複数使うべき
- 裁量取引も織り交ぜるべき
といったところです。
近年では「EAだけでFXで数百万稼いでいる」という人も少なくありません。
(もちろんほとんどの人は自己申告ですから、完全に鵜呑みにすることはできませんが)
「やっぱり自動というのはちょっと……」という方も、無料ですしまずは試してみてはいかがでしょうか。