勝てる!Titan FXと相性の良いテクニカル指標とは(2)

本記事では、同タイトルTitan FXと相性の良いテクニカル指標とは(1)で解説した「テクニカル分析」における具体的な指標について解説します。

取引においていざテクニカル分析を実践するとなると必ず触れることになるポイントなので、必ず目を通しておいてください。早々にざっくりまとめてしまうと、テクニカル分析の中でも特にポピュラーな指標、メインというよりも他の指標と掛け合わせて一緒に使うサブ的な指標まで、それぞれ特性が異なります。

いずれが果たす役割も異なるので、しっかりと目を通していただき、テクニカル分析をスムーズに行うためのヒントを見つけていただけたら嬉しいです。

トレンド系における指標とは

トレンド系とは、マーケットの全体的な方向性を見極めることを目的とした分析方法です。相場のトレンドが「上昇」または「下降」のどちらに当てはまるかを見極める上で有効な分析方法です。

主なトレンド系指標
  • 移動平均線
  • 一目均衡表
  • ボリンジャーバンド

    それでは、トレンド系に当てはまるテクニカル指標について詳しく見ていきましょう。

    移動平均線

    移動平均線は、もっとも多くのトレーダーに幅広く利用されているテクニカル指標です。

    移動平均線は一定期間における経済商品の平均価格を計算することで、相場の方向性が見やすい状況をつくることができます。ひと目見て分かるので、初心者の方にも理解しやすいというメリットがあります。

    一般的に有名なのは「ゴールデンクロス」といい、短期の移動平均が長期の移動平均を下から上へと交差するものであり、買いサインとしての役割があります。反対に、「デッドクロス」とは短期の移動平均が長期の移動平均を上から下へ突き抜けるという意味であり、売りサインとされています。

    一目均衡表

    一目均衡表として有名なものとして、和製テクニカル指標の「雲」という抵抗帯が存在します。多くのトレーダーがローソク足と掛け合わせて使用することが多く、基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、先行スパン2という5つの補助線が存在します。

    抵抗線である「雲」は先行スパン1と先行スパン2の間に生まれる線であり、抵抗帯が厚ければ突破がしづらく、その反対に薄ければ価格変動が起こる前兆と予測できます。

    一般に、転換線が基準線を下から上に突き抜けている場合は「好転」(買いシグナル)と言い、その反対に転換線が基準線を上から下に突き抜けている場合は「逆転」(売りシグナル)となります。

    また遅行線がローソク足を下から上に突き抜けたら買いのシグナルであり、遅行線がローソク足を上から下に突き抜けると売りシグナルとなります。

    ボリンジャーバンド

    ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で計算された上下の価格帯を示したものを指します。ここでいう価格帯とは固定ではなく、相場のボラティリティーによって大きさが変動します。

    具体的には±1σ標準偏差内で動く確率は68.3%、±2σ標準偏差内で動く確率は95.4%とされています。バンドが拡大傾向であればあるほど値動きが大きくなり、その反対に縮小傾向であればあるほど、値動きも比例して小さくなる傾向です。

    ボリンジャーバンドはスキャルピング手法で使われたり、バンドが縮小から拡大傾向に向かっているタイミングで、ローソク足が終値で+2σを越えた段階で順張りすることも狙えます。

    オシレーター系における指標とは

    オシレーターとは、「振り子」「振り幅」という意味を指します。

    オシレーター系は、ものすごくシンプルに言うと相場における「買われ過ぎ・売られ過ぎ」を示すテクニカル指標の総称であり、相場にハッキリとしたトレンドが見えないシチュエーションで投資判断を下す際に力を発揮します。

    主なオシレーター系指標
    • RSI(総体力指数)
    • MACD(マックスディー)
    • ストキャスティクス

      それでは、オシレーター系に当てはまるテクニカル指標について詳しく見ていきましょう。

      RSI(総体力指数)

      RSIは「相対力指数」とも言い、買われすぎ・売られすぎの度合を識別するために最新の価格変動の大きさを数値化したものです。RSIは、0~100の範囲で表示されます。

      この指標が70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと見なします。トレーダーは通常、RSIを使用して取引のエントリーポイント(新規でポジションを持つこと、買うこと、売ること)とイグジットポイ ント(保有しているポジションを決済する)を特定します。

      MACD(マックスディー)

      MACDは移動平均収束拡散手法とも呼ばれており、「マックスディー」と呼びます。

      2本の移動平均の価格間の関係を示しています。MACDラインは、MACDラインとシグナルラインの2つのラインで構成されています。MACDラインが0よりも上にあるときは上昇トレンドであり、その反対に0よりも下にある場合は下降トレンドになります。加えてMACDとシグナルラインのゴールデンクロス・デッドクロスで相場の転換点を捉えることもできるので、初心者の方にもわりかし使いやすいテクニカル指標です。

      ストキャスティクス

      ストキャスティクスは、一定期間の高値・安値圏に対する終値の相対的な水準を測定するものです。一般的に、市場の買われすぎ、売られすぎのレベルを特定するために使 用されます。ストキャスティクスは、0から100の範囲で表示されます。このインディケータが75%を超えると買われすぎ、25%を下回ると売られすぎと判断されます。

      トレンドの判断方法について

      これまで、テクニカル分析に該当するトレンド系、オシレーター系それぞれの詳細について解説しました。それでは次に、実際の取引においてトレンドを判断する際の流れについて解説します。

      トレンドの方向

      移動平均線を使えば、すぐにトレンドがどんな方向に向かっているか?を知ることができます。具体的には、ローソク足と移動平均線のそれぞれの位置を比較してみてください。移動平均線がローソク足の位置より上にある時に上昇トレンドであると判断すればOKです。その逆に、移動平均線がローソク足の下にある時は下降トレンドと判断してください。

      トレンドの強弱

      トレンド系の指標を使えば、トレンドの強弱を判断することができます。移動平均線でトレンドの強弱を判断する場合は、本記事の前半で解説した「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」を活用しましょう。これらのサインが現れた時は、トレンド相場がかなり強い状態で突入すると言われています。

      トレンド系指標でエントリー

      続いて、トレンド系指標の実戦的な使い方について解説します。取引を進める上で重要なのは、エントリータイミングの判断です。トレンド系指標は、前述したようにトレンドの性質を判断するとき役に立ちます。そのため、原則としてはトレンド相場でのみ効果を発揮します。

      押し目・戻り目でエントリー

      トレンド真っ最中の押し目や戻り目は、エントリーしなければ損!といっても過言ではないほど絶好なエントリータイミングです。まずは1時間足や4時間足等で中長期的なトレンドの方向性を見極めましょう。トレンドが発生していると判断できた場合は、15分足等の短期のローソク足を表示させてください。

      上昇トレンドが発生している状況となったら、一目均衡表を表示させてみてください。ここでローソク足と雲が接しているポイントが出てきます。雲には下落トレンドの抵抗ラインや上昇トレンドのサポートラインとして機能する役割があるので、接している面で再び上昇することが予想が可能です。

      このタイミングがロングのエントリーポイントに該当します。なお、移動平均線の場合はローソク足・移動平均線が接した地点が押し目や戻り目のポイントに該当します。

      トレンドの転換点でエントリー

      トレンドの転換点に差し掛かった段階で即エントリーしてしまえば、トレンド開始直後から値幅を取ることができるので、結果的に大きな利益をゲットできる可能性が上がります。ちなみに、一目均衡表では雲を抜けた時がトレンドの転換点であると判断できます。

      テクニカル分析の成功率を上げるには

      続いて、テクニカル分析の成功率を上げるためのポイントについて解説します。基礎知識と一連の流れを把握できたからといって、テクニカル分析は決して簡単にこなせるものではありません。頭では分かっていても、なかなか上手くいかないという状況に陥ることも決して珍しくはありません。1%でも成功率を上げるためにぜひポイントを押さえていただければ幸いです。

      100%成功するわけではないと認識する

      まずは大前提として、テクニカル分析を行う上で考慮すべきことは「100%の確率で成功するとは思わない」ことです。テクニカル分析は確率に基づくものであり、常に正しいということはあり得ません。トレーダーとして、万が一の場合は損失が避けられないことを受け入れ、損失を最小限に抑えるために適切な資金管理のテクニックをこなす必要があります。損失はいわば取引結果の一部であり、成功への道のりの一部であるとプラスに捉えておくことがポイントです。

      一つの手法にこだわらない

      テクニカル分析に関して考慮すべきもう一つの重要なポイントは、「一つの手法に固執しないこと」です。取引は複雑なプロセスであり、様々な取引戦略・テクニックが存在します。FXの世界において、誰にとってもベストな唯一の戦略というものはありません。テクニカル分析の成功率を最大限高めるには、様々な手法を使い、現在の市場状況に応じて戦略を調整する必要があります。

      売買シグナルが消えたら取引を終了する

      最後に、売買シグナルが消えたらすぐに取引を終了させることを常に忘れないようにしましょう。そうすることで損失を最小限に抑えることができ、めでたくチャンスが来たときに利益を得ることができます。テクニカル分析を利用する際には、相場が突然反転する潜在的なリスクを常に意識しておく必要があります。シグナルが消えたらすぐに取引を終了してください。

      テクニカル分析は、FXトレーダーにとって強力なツールであり、成功率を高めるのに役立ちます。しかし、決して成功を保証するものではないことを覚えておいてください。テクニカル分析の成功率を上げるには、100%の成功を期待しないこと、様々な手法を使うこと、売買シグナルが消えたらすぐに取引を終了することを忘れないようにしましょう。

      とりあえず慣れるまでは実践あるのみ

      FXにおけるテクニカル分析は、慣れるまでとにかく実践をこなすことが一番の上達の近道です。また、ゴールデンクロスやデッドクロスを探す時は、スクリーニングをかけるとよいでしょう。

      しかし、早合点は要注意。ゴールデンクロスとデッドクロスが見えたタイミングであっても、チャートの構造だけで急いで結論を出さないようにしましょう。王道パターンで利益を狙うトレーダーもいれば、あえて逆張りで利益を狙うトレーダーがいることも事実です。

      まとめ

      テクニカル指標とは?株価の動きを図式化したもの

      具体的には・・・
      • 世界中の出来事そのものを表している
      • 「サインの速さ」と「だましの少なさ」は反比例
      • 立てたシミュレーションの間違いを教えてくれる
      • トレンド系・オシレータ系が存在、特性が異なる
      • 「お気に入り」を見つけることが勝ち取引の近道
      • 「組み合わせ」を意識することが勝ち取引の近道

        以上、本記事ではトレンド分析におけるテクニカル指標の種類について紹介しました。テクニカル指標は、トレンドの方向性や強さ、エントリーポイント等を見極めるためにかなり有効な指標です。

        今回は解説しておりませんが、テクニカル分析と対なる「ファンダメンタルズ分析」と併用することで、さらに精度の高いトレードが実現できます。しかし悲しいかな、取引判断は冷静かつ慎重に下さなければ、損失を被ってしまう恐れがあります。

        チャート次第では見極めで数日間かけてしまっても問題ありません。最終的な取引判断はスピードではなく、「質」であることを念頭に入れておきましょう。とりあえず、慣れるまではテクニカル分析単体で良いかなと思います。筆者も一気に手をつけると逆に覚えられなくなって負けトレードしてしまいそうだと思ったので、まずはテクニカル分析単体から着手しました。ぜひ本記事を参考にしていただき、テクニカル分析を駆使した取引へチャレンジしていただけたら嬉しいです。

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