海外FXで徹底的に節税した結果とは

海外FXは大きな利益を出しやすい一方、利益が大きいと税金が莫大にかかります。実際に海外FXを利用して、私は大きな利益を得ています。その分、節税対策には非常に気をつかっています。

そこでこの記事では、実際に私が行っている節税対策について具体的に紹介しますので、参考にしてください。海外FXで利益が大きく出る場合、節税対策は必須ですよ。

海外FXで私が実際に行っている節税対策は主に3つ!

海外FXの節税対策のやり方はたくさんありますが、私が主に行っているのは3つになります。

  • 法人口座で主に取引をする
  • 経費計上をマックスまで行う
  • 個人口座もうまく活用する

海外FXの節税対策のやり方についてわかりやすく説明をします。

法人口座で主に取引をする

私は主に法人口座で海外FXの取引をしています。なぜなら法人口座の方が個人口座に比べて節税効果が高いからです。

海外FXの法人口座の主なメリットは3つです。

  1. 税金が安くなる
  2. 経費の範囲が広がる
  3. 損益通算や損失繰越ができる

    法人口座を開設するメリットについて説明します。

    税金が安くなる

    個人口座に比べて法人口座のほうが税金が安くなる場合があります。個人にかかる所得税、住民税、復興特別所得税と法人の税率を比較してみましょう。

    法人口座には、法人税以外にも税金がかかるので、法人の実効税率との比較をします。

    法人の実効税率とは、法人の実質的な所得税負担率のことです。法人の実効税率は、

    • 事業税の損金算入の影響を考慮した上での法人税
    • 住民税
    • 事業税

    の所得に対する税率を合計したものになります。

    法人の実行税率は年度によって異なるので、必ず確認するようにしてください。ちなみに2022年の法人の実効税率は30.62%です。

    所得税の税率は以下の通りです。

    課税される所得金額税率控除額
    1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
    1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
    3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
    6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
    9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
    18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
    40,000,000円 以上45%4,796,000円

    住民税は一律10%かかるので、個人の場合、最大55%の税率です。利益が大きければ法人口座の方が税金は安くなります。

    経費の範囲が広がる

    個人と法人では法人の方が経費の範囲は広いです。個人と法人で認められる経費を見てみましょう。まずは個人で認められる代表的な経費です。もちろん、FXのトレードに利用するのが条件になります。

    • パソコン関連費用
    • 携帯やパソコンの通信費
    • 机・いすなどの備品
    • 書籍代
    • セミナー代

      法人の場合は、上記に加え、以下の費用も経費参入ができます。

      • 接待交際費
      • 住居を役員社宅として経費計上
      • 出張(海外旅行含む)の経費
      • 交通費
      • 生命保険の保険料
      • 退職金

        こちらもトレードに使ったことを証明する必要がありますが、証明できれば経費参入が可能です。経費の幅が個人よりも広いのは法人口座の大きなメリットでしょう。

        損益通算や損失繰越ができる

        法人口座は損益通算や損失繰越ができます。

        損益通算とは、例えば事業で50万円の赤字が出た場合、他の所得と損益を相殺できる仕組みです。個人口座でも損益通算はできます。

        しかし、個人の海外FX口座の場合、仮想通貨やバイナリーオプションとの損益通算は可能ですが、国内FX口座との損益通算はできません。法人口座はほかの事業と損益通算ができるなど、個人口座と比べ損益通算の対象が広いです。

        また、法人口座の場合、損失繰越を最大10年間可能です。損失繰越とは、損失を翌年以降に繰越できる仕組みになります。

        例えば1年目に50万円の損失が出てしまい、2年目に100万円の利益が出たとしましょう。このケースの場合、1年目に確定申告を行って損失繰越を行っておけば、2年目の利益と相殺できます。

        この損失繰越は、個人の国内FX口座の場合、3年間の利用が可能です。しかし、個人の海外FX口座では利用できません。この損失繰越が海外FXの法人口座の場合、最長9年間の利用ができます。

        経費計上をマックスまで行う

        経費計上については、FXを始めたての頃は戸惑う部分もあると思います。実際に私もそうでした。

        しかし経費にできるものは堂々と経費計上するようにしましょう。特に法人口座を利用すると、経費計上できる幅は非常に広いですし、さらに青色申告にすることによって、個人口座ではできないものも経費計上できます。

        法人化をすると税理士さんをつける必要がありますので、税理士さんとよく相談をして、経費計上についてはできるだけ行うようにしてください。

        ただし、法人化をすると税務調査に入られる可能性が高まりますので、いざ税務調査にはいられた時も困らないよう帳簿についてはしっかりつけておきましょう。また絶対に領収書の偽造などもしないでくださいね。

        個人口座もうまく活用する

        法人口座には、様々な税務上のメリットがありますが、含み益にも課税されてしまうなど法人口座独特のデメリットもあります。その際は、個人口座をうまく活用するようにしましょう。当然ですが、個人口座であれば含み益に課税されることはありません。また、利益によっては、個人口座で取引したほうが得の場合もありますので、個人口座と法人口座を併用して私は取引するようにしています。

        FXトレーダーができる節税方法

        FXトレーダーができる節税方法について、FX以外の方法をまとめておきました。専業トレーダーはもちろんですが副業トレーダーも参考にしてください。

        節税方法内容
        ふるさと納税全国各地の自治体に寄付することで控除が受けられる制度。

        自治体の中には地域の特産品などをお礼にくれるところも多い。

        2,000円の自己負担額で年収別の上限金額まで控除が受けられる

        ので返礼品の分だけお得になる制度

        住宅ローン控除住宅ローンの年末時点での残高の1%が一般的に10年間、所得税(及び住民税)の額から控除され、最大控除額は10年間で一般的に400万円(1年で40万円)になる。
        生命保険料控除・地震保険料控除生命保険料や地震保険料が所得控除になるため年末調整や確定申告を行うことによって所得税が安くなる。
        医療費控除自分や家族の医療費を10万円超支払った人の場合、確定申告することによって一定額(原則200万円)までまで控除される制度。
        セルフメディケーション税制健康の維持増進及び疾病の予防への取組を行う個人が、スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができる制度。
        損益通算(株や投資信託)株や投資信託で損を出した場合、利益とぶつけることができる制度。

        例えばA社で100万柄の利益が出て20万3150円の税金を払い、B社で100万円の損失を出した場合、確定申告をすることによって利益と損失をぶつけることができる。このケースの場合、利益と損失の合計は0になるため20万3150円が戻ってくる。

        iDeCoiDeCoとは個人型確定拠出年金の愛称。毎月の掛け金が全額所得控除の対象になるため年末調整や確定申告を行うことで税金が戻ってくる。
        特定支出控除仕事で必要な交通費や交際費・衣服費・資格取得費などの一部を控除できる制度

        一覧表を見ていただいていかがでしょうか?ご自身に当てはまる節税方法はありましたでしょうか?

        次の章ではすぐに実践できるおすすめの節約術について説明をします。

        すぐに実践!おすすめの節約術

        先ほどの一覧表の節税方法は、全て簡単に行うことができるものですが、特に効果が高くすぐに実践すべきものは、ズバリ、ふるさと納税、iDeCo、医療費控除、セルフメディケーション控除、特定支出控除の5つです。

        ふるさと納税は、多くの方が実践しているかと思いますが、2000円の自己負担で全国各地の特産品をもらうことができる非常にお得な制度です。ふるさと納税は、確定申告が必要であると思われがちですが、ワンストップ特例制度を使えば確定申告不要で特典を受けられます。

        またiDeCoについては、掛け金が全額所得控除になるのはもちろんですが、iDeCoで運用できる投資信託の中身は非常に良いですし、実際にお金を受け取るときの税制も非常に優遇されています。老後資金を貯めるためにiDeCoを使わない手はないでしょう。iDeCoは、年末調整で所得控除を受けれますので確定申告の必要はありません。

        また医療費控除やセルフメディケーション控除についても、健康志向の高まりから日ごろから医薬品を使っている方も多いのではないでしょうか?そのような方は積極的に利用するようにしましょう。

        特定支出控除については、仕事で着ていくためのスーツや交際費、また業務に関する資格取得にかかる費用等が対象になります。資格の範囲は自動車免許や簿記、弁護士など幅広いので積極的に利用してみてはいかがでしょうか?

        医療費控除・セルフメディケーション控除、特定支出控除については確定申告が必要です。しかし。確定申告はネットで簡単に行うことができますし、自分が税金をいくら払っているのかを確認する場にもなるので毛嫌いせずに行うようにしましょう。

        まとめ

        今回は、海外FXを使った私が実際に行っている節税方法について説明をしました。節税対策をうまく行わないと、海外FXは利益を出しやすいため、莫大な税金を払うことになってしまいます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、うまく税金を抑えるようにできれば幸いです。

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