
スキャルピングとは、数分から10数分程度でエントリーから決済を完了させるFX手法のことです。
効率よく資金を運用できることから、多くのトレーダーが用いる人気のトレード手法です。
今回は海外FXを利用してスキャルピンで稼ぐときの押さえておきたいポイントや注意点、さらにはスキャルピングに適したFX業者の選び方を紹介していきます。
目次
スキャルピングのメリットやデメリット
まずはスキャルピングを行うことのメリットやデメリットをチェックしておきましょう。国内FX業者でも同じことが言えるので、すでに知っている人も復習のつもりで読んでいただければと思います。
- 同じ資金を何度も利用できるので、大幅な利益を生み出すことが可能
- 数分で利益を出せるので、時間的な制約を持つ人でもトレードしやすい
- レンジ相場でも利益を出せるので、平日であれば24時間いつでも勝負ができる
- トレードしているとき以外はポジションを持たないので、気持ちの切り替えがしやすい
- 何度も取引を繰り返すので、スプレッド分のコストがかさんでしまう
- 一瞬の判断が必要なことから集中力を要する。そのため、疲労がたまってしまう
- 負けが続いてしまうと取り返そうとしてしまい、悪循環に陥ってしまいがち
海外FXを使ってスキャルピングで勝つためには
ここからは、スキャルピングで勝つためのポイントをチェックしておきましょう。
1.損切りを徹底する
FXでは退場してしまっては、資金を増やすチャンスを失ってしまいます。いかに自分の資金を守って長くトレードをし続けられるかが、長期的な視点で大事になります。
特にトレードあたりの利益と損失があまり大きくならないスキャルピングでは、しっかりと損切りを行い、損失額を最小限にとどめることが大切です。
2.値動きの大きい通貨ペアとタイミングを狙う
FXで利益を出すためには、ある程度の値動きがなければいけません。つまり、値動きの大きい通貨ペアで値動きの大きいタイミングでエントリーする必要があるということです。
一般的にドル円よりもユーロ円やユーロドル、ポンド円などは他の通貨ペアに比べて値動きが大きいと言われています。
タイミングについては、円を含む通貨ペアであれば東京市場がオープンしているとき、ユーロを含む通貨ペアであれば欧州市場がオープンしているとき、ドルを含む通貨ペアであればニューヨーク市場がオープンしているときを狙いましょう。
3.スプレッドの狭い海外FX業者を選ぶ
1日のうちに何度もトレードを繰り返すスキャルピングでは、スプレッドにかかるコストが非常に大きなものになってしまいます。そのため、スキャルピングで利益を出すためには、スプレッドの狭いFX業者を選ぶ必要があります。
海外FX業者といっても、さまざまな業者が存在するので、スプレッドの幅も様々です。比較しながら、スプレッドの狭いFX業者を探してみましょう。
4.約定力の高い海外FX業者を選ぶ
約定力とは、発注内容と誤差なく素早く約定させる力のことをいいます。約定力が高ければ、発注した金額とズレが小さく、発注後すぐに約定することが可能になります。
エントリーから決済まで数分しか要しないスキャルピングでは、この約定力が非常に大事になります。約定力がなければ、レートや時間のちょっとしたズレによって、本来なら獲得できていたはずの利益が失われてしまうこともあるからです。
スキャルピングには海外FXを利用するのがおススメ
それでは、国内FX業者と比較したとき、海外FX業者はスキャルピングに向いていると言えるのでしょうか?
答えは「Yes」
そもそも国内FX業者では、レバレッジが25倍に規制されているため、大きな資金がない限りコツコツスキャルピングを行っても利益を上げにくい状況にあります。また、多くの国内FX業者では、スキャルピングを歓迎していなかったり禁止したりしている場合もあります。秒単位でスキャルピングを行ったところ、口座を凍結されたという話はよく耳にします。
一方、海外FX業者はスキャルピングには寛容な傾向があります。さらにレバレッジは最大で数百倍かけられる業者がほとんどで、FX業者によっては1000倍以上の超ハイレバレッジをかけることができます。
日本の感覚でいうと、「ハイレバレッジ=危険」というイメージがあるかも知れませんが、実はこの認識は間違っています。ハイレバレッジをかけられるということは、同じロット数を取引する際に、必要証拠金を少なくできるというメリットがあるのです。
下の表はレバレッジ25倍とレバレッジ1,000倍で同じ取引数量を動かすための必要証拠金の違いを表したものです。
取引数量 | 国内FX(レバレッジ25倍)の必要証拠金 | 海外FX(レバレッジ1000倍)の必要証拠金 | 1pipsの利益 |
---|---|---|---|
1,000通貨 | 4,400円 | 110円 | 10円 |
1万通貨 | 44,000円 | 1,100円 | 100円 |
10万通貨 | 44,0000円 | 11,000円 | 1,000円 |
100万通貨 | 4,400,000円 | 110,000円 | 10,000円 |
※通貨ペアはドル円 1ドル=110円として計算
この表を見ると、レバレッジが高いほど、必要証拠金が少なくて済むことが分かります。
スキャルピングにおススメな海外FX業者は?
それではスキャルピングを行うのに適した海外FX業者は一体どこなのでしょうか?おススメの海外FX業者を紹介していきます。
XM Trading
XMは日本でも有名な海外FX業者です。いくつか口座タイプが用意されている中で、おススメが「XM Zero口座」です。
XM Zero口座は取引形態として、NDD方式の中でもECN方式が採用されており、スキャルピングに関連する制限は一切ありません。
デメリット・・・一部のスプレッドは広め、取引手数料がやや高い
TitanFX「ブレード口座」
TitanFXもスキャルピングに向いているFX業者と言えるでしょう。TitanFXの「ブレード口座」ではスプレッドこそ平均的なものの、約定力は申し分ありません。スキャルピングに適したトレード環境が用意されていると言えます。
世界最大級のデータセンターネットワークであるEQUINIX社との連携によって、特に約定スピードには定評があり、多くのスキャルパーに愛用されている業者です。
デメリット・・・スプレッドが特に狭いわけではない
Tradeview「ILC口座」
Tradeviewは日本国内ではあまり馴染みがないFX業者ですが、スキャルピングには最適のFX業者と言えるでしょう。TradeviewのILC口座では、スプレッドが業界最狭、禁止行為も取引制限も一切ありません。
デメリット・・・初回入金額10万円、ロスカット水準が100%と高い
FX業者選びの注意点は?
海外FX業者でスキャルピングを行うときの注意点は、スキャルピングを禁止している業者で行わないということです。
もしも禁止しているFX業者でスキャルピングを行ってしまうと、口座凍結、出金拒否などの措置が取られてしまう可能性もあります。
スキャルピングを禁止しているFX業者のほとんどでDD方式が採用されています。DD方式では、投資家とFXブローカーが直接やり取りを行う方式です。このDD方式では、高回転の取引が多いと、FX業者のサーバーに負担がかかったり、カバー取引に支障をきたしたりするため、スキャルピングが禁止あるいは制限されやすくなります。
ちなみに、国内FX業者のほとんどがDD方式を採用されているため、スキャルピングが禁止される傾向にあるというわけです。
スキャルピングの禁止や制限を行っている海外FX業者は以下の通りです。
スキャルピング禁止の海外FX業者 | 取引方式 |
---|---|
iFOREX | DD方式 |
XLN Trade | DD方式 |
LAND-FX | NDD方式 |
instaforex | DD方式 |
これらの海外FX業者ではスキャルピングを行わないように気を付けましょう。最悪、口座の凍結や出金拒否などの措置を取られることがあります。
また、スキャルピング専用の口座を開設する場合、これらのFX業者の口座を選択しないように気をつけましょう。