2022年9月12日から9月16日のマーケット振り返り&来週の予想

2022年9月12日月曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は3日連続高で327円高の2万8542円。日経平均株価は3日間で1112円の上げ幅です。先週末のNY市場は米FRBによる大幅利上げ観測の織り込みが進み、米債券市場では長期金利の上昇が一服。これを受けてダウは377ドル高、ナスダックは250ポイント高となりました。その影響で東京市場も朝方から買いが先行。上げ幅が一時400円近くになる場面がありました。買い一巡後は幾分上げ幅を縮めたものの、高い水準を維持して引けています。

ドル円は伸び悩み。17時時点では142.76円と15時時点(143.24円)と比べて48銭程度のドル安水準でした。東京オプションカットの15時を過ぎると、円売りの勢いが増し一時143.50円まで円安・ドル高が進行。

海外マーケット

週明け12日のNY株式市場は、金融政策についての楽観的な見方を背景に買われ、主要3指数とも4日続伸となりました。

来週20~21日のFOMCを前に13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)に市場の関心が集まる中、インフレがピークを過ぎ金融引き締めのペースが鈍化するとの期待から買いが先行しました。

ニューヨーク連銀の8月調査で1年先や3年先の期待インフレ率が低下したことも支援材料となり、NYダウは350ドルほど上昇する場面がありました。

ドル円は反発。終値は142.84円と東京時点から37銭程度のドル高水準でした。米長期金利が一時3.26%台まで低下したことも相場の重しとなり、一時142.16円付近まで下押ししました。

2022年9月13日火曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は4日連続高で72円高の2万8614円。日経平均株価は4日間で1184円の上げ幅です。インフレがピークアウトして金融引締めペースが鈍化するとの期待から昨晩のNY市場は4日連続高でダウは229ドル高、ナスダックも154ポイント高。これを受けて東京市場も朝方から買いが先行。一時上げ幅が120円となる場面もありました。

ドル円は軟調。米長期金利の上げ渋りで、朝方に142円86銭を付けた後は値を下げる展開。日経平均株価の堅調地合いにより円買い後退でドルは値を戻しつつありましたが、夕方にかけてドルは142円03銭まで下落。

海外マーケット

NY株式市場は、大幅利上げ観測が強まり急落。今年最大の下落。朝方発表された8月の米消費者物価指数(CPI)は前年比8.3%上昇と
伸びは前月(8.5%)から減速したものの市場予想を上回り、前月比では低下するとの予想に反して0.1%上昇。食品とエネルギーを除く
コア指数は前年比6.3%上昇と、前月から伸びが加速し市場予想も上回りました。

CPIの結果を受けてFRBは金融引き締めを加速するとの見方が強まり、9月のFOMCでの利上げ幅は通常の4倍の1%になるとの見方も浮上。

ドル円は大幅に続伸しました。終値は144.58円と前営業日と比べて1円75銭程度のドル高水準。注目の8月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に投機的なドル売りが先行すると、一時141.66円と日通し安値を付けたものの、米CPIの結果が伝わると一転上昇しました。

2022年9月14日水曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は796円の大幅安。終値は2万7818円。株価急落の原因は、昨夜の米CPIが前年比8.3%上昇となったことで9月20〜21日のFOMCで利上げ幅が1%になるとの見方が浮上したことです。米長期金利は3.41%まで上昇。東京市場も朝方から売りが先行し、一時下げ幅が819円となる場面がありました。その後は空運や陸運、旅行関連、百貨店といった経済再開関連の一角が相場を下支えし、幾分下げ幅を縮めてクローズ。

ドル円は戻りが鈍かったです。17時点では143.31円。日銀のレートチェック報道により円買い介入への思惑が浮上するなか、一時143.18円と本日安値を付けました。為替介入が今後あるのかが注目されます。

海外マーケット

NY株式市場は、前日の急落の反動で反発して終えました。前日は8月の米CPIの予想以上の伸びを受けてFRBが利上げを加速するとの見方が強まり、NY株は今年最大の下落を記録。この日は前日の急落の反動で反発して始まりましたが、戻りは鈍く、方向感に欠ける展開となりました。

ドル円は3営業日ぶりに反落しました。終値は143.08円と東京時点と比べて1円50銭程度のドル安水準。日銀が銀行の為替ディーラーなどに相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わると、為替介入への警戒感が一気に広がりました。NY市場に入っても、為替介入への警戒感から円を買い戻す動きが継続。一時142.55円と日通し安値を更新しました。引き続き、為替介入には注目です。

2022年9月15日木曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は57円高の2万7875円。昨晩のNYダウは、一昨日に1276ドル安と今年最大の下げとなった後だけに反動で30ドル高、ナスダックも86ポイント高。東京市場も796円の大幅安となった後だけに朝方から買いが優勢、一時上げ幅が130円となる場面がありました。もっともFOMCを控えて利上げに対する警戒感は根強く、買い一巡後は上げ幅を縮めました。

ドル円は買い一服。17時時点では143.57円。時間外の米長期金利が3.44%台まで上昇幅を拡大したことを受けて一時143.80円と本日高値を付けました。

海外マーケット

NY株式市場は、金融引き締め加速による景気減速懸念が根強く、反落。朝方発表された8月の米小売売上高が前月比横ばい予想に反して0.3%増加したことから消費関連銘柄などに買いが入り指数を押し上げる場面がありました。

しかし9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や8月の米鉱工業生産が予想を下回ったことなどから買いが続かず指数はマイナス圏に。

ドル円は反発。終値は143.52円。方向感に乏しく、もみ合いの展開でした。FRBの一段の利上げと金融引き締めの長期化観測が高まる中、円売りドル買いが出ました。一方、為替介入への警戒感が相場の上値を抑えた格好です。

2022年9月16日金曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は、308円安の2万7567円。金融引締め加速による景気減速懸念が根強く、昨晩のNYダウは173ドル安、ナスダックも167ポイント安。これを受けて東京市場も朝方から売りが先行し、一時、下げ幅が350円となる場面がありました。

ドル円は上値が重かったです。143.44円。時間外の米長期金利が3.48%台まで、同2年債利回りは3.91%台まで上昇すると、ドル円は143.69円まで上値を広げました。しかしながら、米金利の上昇が一服すると、クロス円の売りに連れて143.20円台まで下押しされました。

海外マーケット

NY株式市場でダウ平均は続落。ナスダック、S&P500も値を落とし、6月中旬以来の大幅安に。

ドル円は、143円35銭から142円85銭まで下落し、142円95銭で引けました。ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったほか、FRBが金融政策決定において重要視しているインフレ期待値をはかるため注視している同指数の中期インフレ期待値が予想外に低下したため9月FOMCでの1%利上げ確率は低下。

来週の予想

来週のドル円は、20日から21日のFOMC次第です。FOMCで1%の利上げが行われると、一気に円安に進む可能性が高いです。0.75%の引き上げが既定路線はありますが、インフレを抑えるという強いメッセージを市場に伝えるために1%の利上げもあるかもしれません。

引き続き、長期目線はドルロングで問題ないと考えますが、変動が大きく来週は19月曜日と23日金曜日が日本市場の休場のため、機関投資家が仕掛けてくる可能性は十分あるでしょう。

来週の重要な経済指標

9月19日
07:10 カーンズ豪中銀国内市場責任者、講演
08:01 英9月ライトムーブ住宅価格
17:30 香港8月失業率
18:00 ユーロ圏7月建設支出
18:00 デギンドスECB副総裁、講演
21:30 加8月鉱工業製品価格
21:30 加8月原料価格指数
23:00 米9月NAHB住宅市場指数
9月20日
08:30 日8月全国消費者物価指数。
10:30 豪中銀理事会議事録[9月] 14:00 日8月コンビニエンスストア売上高
14:00 日8月マンション市場動向調査
15:00 スイス8月貿易収支
15:00 独8月生産者物価指数
16:00 南ア7月景気先行指数
16:00 スイス連邦経済省経済管轄局[SECO]経済見通し
16:30 スウェーデン中銀、政策金利発表
17:00 台湾8月輸出受注
17:00 ユーロ圏7月経常収支
17:00 ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
17:30 伊7月経常収支
21:30 加8月消費者物価指数
21:30 加8月住宅価格指数
21:30 米8月住宅着工件数
21:30 米8月建設許可件数
21:55 米レッドブック週間小売売上高
26:00 米財務省20年債入札
9月21日
09:30 豪8月ウエストパック景気先行指数
11:00 ブロック豪中銀副総裁、講演
12:00 NZ8月クレジットカード支出
14:00 日銀政策委員会[金融政策決定会合、9月22日まで] 15:00 英8月財政収支
16:00 スイス8月マネーサプライ
16:00 デギンドスECB副総裁、講演
16:15 訪日外国人客数[政府観光局8月] 17:00 南ア8月消費者物価指数
18:30 ドイツ10年債入札
19:00 英9月CBI企業動向調査
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
23:00 米8月中古住宅販売件数
23:30 EIA週間石油在庫統計
27:00 FOMC[米連邦公開市場委員会]金融政策発表
27:30 パウエルFRB議長、記者会見
9月22日
06:00 NZ7-9月期ウエストパック消費者信頼感
06:30 ブラジル中銀、政策金利発表
07:45 NZ8月貿易収支
09:00 日銀金融政策決定会合[終了後直ちに発表] 10:00 SWIFT[国際銀行間通信協会]8月決済シェア
14:00 日8月全国スーパー売上高
14:00 日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
14:30 日8月全国百貨店売上高
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
15:45 仏9月INSEE企業景況感
15:45 仏9月生産アウトルック指数
16:00 フィリピン中銀、政策金利発表
16:00 トルコ9月消費者信頼感
16:20 インドネシア中銀、政策金利発表
16:30 スイス中銀、政策金利発表
17:00 台湾8月失業率
17:00 欧州中銀経済報告
17:00 ノルウェー中銀、政策金利発表
17:00 スイス中銀、政策金利発表後の会見
17:20 台湾8月マネーサプライ
17:30 香港8月消費者物価指数
17:30 香港4-6月期経常収支
18:00 ベルギー9月消費者信頼感
20:00 英中銀、政策金利発表
20:00 英中銀議事録
20:00 トルコ中銀、政策金利発表
21:30 米4-6月期経常収支
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 ユーロ圏9月消費者信頼感[速報] 23:00 米8月景気先行指数
24:00 米カンザスシティ連銀9月製造業活動指数
26:00 米財務省インフレ指数連動10年債入札
9月23日
08:00 豪9月製造業/非製造業PMI[速報] 08:01 英9月GFK消費者信頼感
14:00 シンガポール8月消費者物価指数
16:15 仏9月製造業/非製造業PMI[速報] 16:30 独9月製造業/非製造業PMI[速報] 17:00 台湾8月鉱工業生産
17:00 ユーロ圏9月製造業/非製造業/総合PMI[速報] 17:30 英9月製造業/非製造業PMI[速報] 19:00 英9月CBI流通取引調査
21:30 加7月小売売上高
22:45 米9月製造業/非製造業/総合PMI[速報] 27:00 パウエルFRB議長、FRBイベントで冒頭挨拶[ブレイナード副議長とボウマン理事が司会]
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