6月27日月曜日のマーケットの振り返り

東京時間では、日経平均株価は379円高と3日続伸し、2週間ぶりの高値で引けました。前週末の米株高を受けて寄り付きから買いが先行。 

また、 時間外取引の米株指数先物が堅調に推移したことに加え上海、香港などアジア株の上げも買い安心感につながりました。ただ、27,000円が近づくと戻り売り優勢。

日本円はまちまちの動き。ドル円は朝方、実需のドル売り円買い等もあり、一時134円台半ばまで下落しました。この水準では押し目買いが入り、 135円前後で推移。

 

海外では、米国株は反落。 前週に大幅上伸したこともあり、利食い売りが優勢でした。引き続き、FRBの金融引き締めが景気後退を招くとの警戒感は継続しています。米長期金利は上昇(価格下落)0.07%上昇の3.20%で終了。 背景として原油高、予想より強めの米経済指標、低調だった米国債入札が挙げられます。 

一方、為替市場ではドルがまちまち、円が軟調でした。NYダウは62ドル安と3営業日ぶりの反落。ナスダック、S&Pも反落しました。ただ、四半期末に向けて、機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入りやすい、との見方が相場を下支えしていました。

ドル円は米長期金利の動きに連動する形で、概ね135円台前半で推移しました。他の通貨で目立ったのがトルコリラ買い。トルコの規制当局が24日、 企業にリラ買い・外貨売りを促す新たな規制を発表しました。対円では2%超の上昇を記録。

原油(WTI先物)は続伸し、一時1バレル=110ドル台を回復。ロシアからのエネルギー供給減で、 需給が一段と逼迫する可能性が意識されました。

6月28日火曜日のマーケットの振り返り

東京時間では、日経平均株価は178円高で4日続伸。終値で27,000円台回復するのは今月10日以来。午前中はもみあいましたが、午後は上値追いに。 ほぼ高値引け。中国株高や配当権利日 付きの売買最終日だったことも後押し。 上海株は4日続伸で、 3/4以来の高値。

ドル円は135円台前半で底堅く推移。夕方にかけて136円70銭前後へ上伸。豪ドル円本は中国株高などを材料に94円台回復。

 

海外では、アジアや欧州市場での株高の流れは米消費者信頼感指数の大幅悪化で反転。景気後退懸念から米国市場では株売り・債券買い(利回り低下) が優勢に。

NYダウは491ドル安で2日続落。31,000ドル割れ。取引開始直後は約450ドル高まで値を上げましたが、指標発表後に急落。 ほぼ安値引け。日中の値幅は一時950ドル。景気後退への警戒感は強い。ITハイテク銘柄の多いナスダックは3%の大幅安。長期金利の低下による投資妙味よりも、投資家のリスク回避の動きが上回りました。

為替市場ではリスク回避的な動きが優勢で、 ロシアなど一部の資源国通貨を除きドルが強含みました。

ドル円は株安とともに上値追いの動きが止まり、136円台前半でもみ合いに。 欧州時間では株高や欧米長期金利の上昇を背景に円売りの動きが出ていました。 豪ドル円は一時94円70銭台まで上昇しましたが、米株安と連動して軟化。 94円あたりへ下落。

原油(WTI先物)は3日続伸で111ドル台へ。中国の水際対策緩和による需要増やサウジの増産余力の低下観測を受けた供給減などの観測が材料視されました。

6月29日水曜日のマーケットの振り返り

東京時間では、日経平均は244円安と5営業日ぶりに反落しました。消費マインド悪化をきっかけとする米株安を受けて安寄り。前日、堅調だったアジア株も軟調で、押し目買いは限定的でした。大引けにかけては安値圏で売り買いが交錯する展開。

ドル円は約24年ぶりの高値圏を維持。実需筋の円売り・ドル買いが下支えしました。ただ 東京時間の米長期金利が低下気味だったこともあり、136円を挟んだもみ合いに 。

 

海外では、米国株市場はまちまちの動き。 タカ派的なパウエルFRB議長の発言を背景に、 FRBの積極的な金融引き締めと、米景気後退への警戒感から上値は重かったです。

一方で、四半期末を控え、機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入るとの期待が米株式相場の下支え要因。

また、 米国債は続伸(金利低下)しました。予想より弱めの6月独消費者物価指数をきっかけに、ユーロ圏国債利回りが急低下。米国債にも追い風となり米長期金利は0.08%低下の3.09%に低下。

 一方、ドル円は日米金利政策の対照性が改めて意識され、一時137円00銭と1998年9月以来の高値を記録。

海外ではNYダウは82ドル高と3営業日ぶりに反発。 一方、ナスダック、S&P500は小幅続落。

ドル円は上記高値を付けた後、米長期金利の低下が重石となり、上値は重く概ね136円台半ば前後で推移。ECBが金融政策の正常化を加速するとの観測が後退し、引き続きユーロが軟調。

原油(WTI先物)は4営業日ぶりに反落。米景気後退への懸念を背景に原油需要の減少を見込んだ売りから、 1バレル=110ドルを割り込みました。

6月30日木曜日のマーケット振り返り

東京時間では日経平均株価は411円安と大幅続落。月間では886円下落し月間での下落は2ヵ月ぶり。FRBの積極的な引き締めが世界景気の減速につながるとの見方に加え、寄り付日前に発表になった5月鉱工業生産(予想よりかなり弱め)が地合いを悪化させました。

後場も半導体関連などが売られ下げ幅を拡大。日中を通して売りが優勢でした。

為替では日本円が総じて堅調。ドル円は136円台半ば前後でもみ合った後、夕刻にかけて米長金利の低下等に連動する形で売られ、一時136円を割り込みました。

 

海外では、FRBが当面、積極的な利上げを継続する見通しの中、 一段と景気は減速するとの懸念は根強く、米国市場は株安債券高(金利低下)の展開となりました。NYダウ、S&P500、ナスダックの主要指数は月間ベース、四半期ベースともにマイナスを記録。

上半期のNYダウは15.3%の大幅下落で、下落率は1962年以来の大きさとなりました。た、米長期金利は0.12%と大幅低下し、一時3%割れ。為替市場では円がリスク回避的な動きからほぼ全面高となりました

NYダウは253ドル安と反落。一時は600ドル近く下げる場面もありました。ただ、押し目では四半期末の機関投資家の資産配分見直しに伴う、資金流入への期待が相場の下支え要因。

ドル円は、米長期金利の動きに概ね連動する形で136円台前半から135円台後半へとジリ安の展開。円は対ブラジルレアルなどで大幅高となりました。

原油(WTI先物)は続落。世界的な景気減速でエネルギー需要が細るとみる売りが優勢となりました。サウジアラビアなど、主要産油国による増産への思惑も相場の重石。金はFRBが積極的な金融引き締めを継続するとの思惑から続落しています。

7月1日金曜日のマーケット振り返り

東京市場では、日経平均株価は、457円の大幅安。日経平均株価は、ついに2万6000円を切り、2万5935円でフィニッシュ。

ドル円は下落。一時135円98銭まで円安が進みました。しかし、日本だけでなく、世界的に景気減速への懸念が広がり、日経平均株価などアジアの主要指数が下げ幅を拡大。リスク回避の円買いで、ドルは134円73銭まで一気に円高になりました。

 

海外では、NY株式相場は反発。米6月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に悪化したことで朝方は軟調に推移しましたが、3連休を控えて買い戻しの動きが強まったことや、下半期の株価上昇期待などで取引終盤にかけて買いが優勢となりました。

ドル円は円高になりました。ドル円の終値は135.21円と前営業日と比べて51銭程度のドル安水準。世界的な金融引き締め加速で景気減速への懸念が高まると、ダウ平均が一時280ドル超下落。

投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが先行しました。6月米ISM製造業景気指数が53.0と予想の54.9を下回ったことが分かると、米10年債利回りが一時2.7873%前後と5月27日以来約1カ月ぶりの低水準を記録。ドル円も134.79円付近まで一時円高になりました。

来週の予想

7月4日から7月8日の外国為替市場で円高になりそうです。

FRBの積極的な金利引き上げは、アメリカ危機を冷え込ませるとの懸念がようやく出てきており、アメリカの長期金利の上昇が一服するかもしれません。

また、7月8日金曜日には、アメリカの雇用統計が発表されます。特に失業率に注目が集まっており、市場予想より大きく悪化した場合に関しては、円買いドル売りが進む可能性が高いでしょう。場合によっては1ドル133円台まで上昇するかもしれません。

また、円は対ユーロでも円高に進みそうです。ユーロ圏ではドイツなどでインフレ圧力の鈍化の兆しも見られてます。また、ヨーロッパでの景況感悪化が指摘されており、積極的にユーロは変わりにくい地合いだと言いるでしょう。

ユーロは円は、現在141円台前半ですが、140円を切る状況が来るかもしれません。

来週の重要な経済指標

7月4日
  • 10:30:5月豪住宅建設許可件数
  • 15:00:5月独貿易収支
  • 15:30:6月スイス消費者物価指数(CPI)
  • 15:30:6月スイスCPI
  • 18:00:5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
  • 23:00:ナーゲル独連銀総裁、講演
  • 24:00:デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
  • 米国(独立記念日)、休場
    7月5日
    • 10:45:6月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
    • 13:30:豪準備銀行(RBA)政策金利発表
    • 15:45:5月仏鉱工業生産
    • 16:50:6月仏サービス部門PMI改定値
    • 16:55:6月独サービス部門PMI改定値
    • 17:00:6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
    • 17:30:6月英サービス部門PMI改定値
    • 18:30:英中銀(BOE)、金融安定報告書を公表
    • 21:30:5月カナダ住宅建設許可件数
    • 23:00:5月米製造業新規受注
    • 6日:テンレイロ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
      7月6日
      • 15:00:5月独製造業新規受注
      • 16:00:レーン・フィンランド中銀総裁、講演
      • 17:10:ピル英中銀MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
      • 17:30:6月英建設業PMI
      • 18:00:5月ユーロ圏小売売上高
      • 20:00:MBA住宅ローン申請指数
      • 21:00:6月ブラジルIBGE消費者物価指数(IPCA)
      • 22:00:カンリフBOE副総裁、講演
      • 22:45:6月米サービス部門PMI改定値
      • 22:45:6月米総合PMI改定値
      • 23:00:6月米ISM非製造業指数
      • 7日01:00:6月ロシアCPI
      • 7日03:00:米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月14-15日分)
      7月7日
      • 10:30:5月豪貿易収支
      • 14:45:6月スイス失業率(季節調整前)
      • 15:00:5月独鉱工業生産
      • 18:45:レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
      • 20:00:6月メキシコCPI
      • 未定:ポーランド中銀、政策金利発表
      • 20:30:ECB理事会議事要旨(6月9日分)
      • 20:30:6月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
      • 21:15:6月ADP全米雇用報告
      • 21:30:5月カナダ貿易収支
      • 21:30:5月米貿易収支
      • 21:30:前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数
      • 23:00:6月カナダIvey購買部協会景気指数
      • 24:00:EIA週間在庫統計
      • 8日02:00:ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、インタビュー
      • 8日02:00:ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
        7月8日
        • 15:45:5月仏貿易収支
        • 15:45:5月仏経常収支
        • 16:00:5月トルコ経常収支
        • 20:55:ラガルドECB総裁、講演
        • 21:30:6月カナダ雇用統計
        • 21:30:6月米雇用統計
        • 23:00:5月米卸売売上高
        • 24:00:ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
        • 9日01:45:ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
        • 9日04:00:5月米消費者信用残高
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