なぜFXの口座凍結は起こるのだろうか?原因と対策について

もし突然、あなたの開設したFX口座が凍結されたとすれば、どのように思うでしょうか?

 

  • どうしてFX口座が凍結されてしまったのだろう?
  • どうしたら口座凍結は解除できるのだろう?
  • 頑張って稼いだ利益は、出金できるのだろうか?

など、例をあげるとキリがありません。

 

一般的にFX口座が凍結される理由は主に2つあります。

1つ目の理由は「規則違反」です。

たとえば、スキャルピング不正な取引を行った、虚偽の本人申請をしたなどです。

2つ目の理由は「FX口座が休眠認定されてしまった」ことによるものです。

 

この2つについて解説していくと同時に口座凍結の対処法についても紹介していきたいと思います。

自分のFX口座が凍結されるリスクを下げるために必要なことや、万が一、口座が凍結されてしまった場合の対処法を知ることができますので、これからFXを始めようとしている方はぜひ知っておきましょう。

口座が凍結されてしまう理由その1:規則違反

通常、FX業者は規約で禁止行為を定めています。

FX業者が定める禁止行為をしてしまった場合、その禁止行為を犯してしまった可能性がある人物のFX口座を凍結してしまいます。

主な禁止行為ですが、

  • 不正な取引
  • 自動売買ツールによる取引(禁止されている場合)
  • 虚偽の申請によるアカウントの作成
  • 不正ハッキング

 

など、他にもたくさんありますが、通常の取引を行っていれば特に気になる点はありません。

ここで注意したいことは、通常の取引を行っていても抵触してしまう可能性がある禁止行為があるということです。

それがスキャルピングです。

スキャルピングとは、エントリーしてから少ない時間(数秒~数分)で決済取引を重ねていくトレーディング手法です。

短時間のため利益は少ないですが、この取引を長期間繰り返すことによって大きな利益となります。小さな取引がメインなので大きな損失を負う可能性も少ないといったメリットもあります。

たくさんのユーザーが禁止行為に抵触してしまいFX口座が凍結されてしまう理由の多くがスキャルピングです。

FX業者によっては具体的な取引の期間が明記されていない場合があるため、スキャルピング取引ができるかどうかは、事前にFX業者の公式サイト等で確認しましょう。

スキャルピングは、FX業者のサーバーに大きな負担をかけてしまう行為のため、スキャルピングを禁止行為としている会社が多いのが現状です。

スキャルピングはなぜ禁止行為になってしまうのか?

スキャルピングが禁止行為とされてしまうことには理由があります。

一般的にFXには、「DD方式」と「NDD方式」のどちらかが取られます。それらの方式がスキャルピングの禁止に深く関係してきます。

国内FX業者は、DD方式を取っているところがほとんどです。

DD方式というのは、「ディーリングデスク方式」の略で、トレーダーから受けた注文をFX業者が代行して取引をする仕組みのことをいいます。この取引でのトレーダーの取引相手は、FX業者のため、スキャルピングによって多くの取引をしてしてしまうと、FX業者のサーバー負荷が高まってしまいます。

それに対して海外のFXの業者が数多く使っている仕組みがNDD方式です。NDD方式はスキャルピングを好みません。
NDD方式というのは、「ノンディーリングディスク」の略。トレーダーのスプレッドコスト以外にもトレーダーが負けたときの損失を負うことになります。スキャルピングのように短期間で多くの取引をされてしまうと、FX業者がカバー先に注文を流すかどうかの判断が遅れてしまい、注文が追いつかなくなるのです。

口座が凍結されてしまう理由その2:休眠認定

複数のFX業者でいくつかのFX口座を開設してみる方もいるでしょう。

この行為は、口座が凍結されてしまう2つ目の理由となってきます。FX口座を作ってはみたものの、長い間ログインしない状態で口座を放置してしまうと、口座凍結される恐れがあります。一般的に90日間FX取引や入出金を行わなかったFX口座は、FX業者に休眠口座と判断され一時停止状態となることが多いです。この一時停止措置を休眠認定といいます。

休眠認定されたFX口座は、解除されるまで取引ができなくなると同時に、維持手数料が月にいくらかかる場合があります。FX業者によって多少異なったり、規約への記載がなかったりする場合もありますが、公式サイト等のFAQなどで確認しておくと良いでしょう。

 

次に、これらの原因によるFX口座の凍結を防ぐには、どのような対策をとるとよいのか?について見ていきたいと思います。

アカウントを停止させてはいけない!その対策とは?

利用規約違反によるFX口座の凍結はほとんど場合、解除が認められません。しかし、休眠認定を受けてFX口座の凍結をされた場合は、FX会社のサポートセンターへ連絡をすれば解除してくれることがほとんどです。

とにかく、FXトレードをアクティブに行っている間に口座凍結されないことが重要です。

FX口座が凍結されないようにするにはいくつかポイントがあります。

  • 口座を開設したFX業者が定める規約をしっかり読む
  • 海外のFX業者を検討する
  • 使わなくなった口座は解約する

まず、FXトレードを始める前に、しっかりと利用規約に目を通すことをおすすめします。

規約に従ってルールーを守って取引を行っていけば、口座凍結されることはないはずです。また、現在のトレード方法を見直す良い機会となりますので、現在トレードをすでに行っている人も、規約確認しておくことをおすすめします。

トレーダーが最も気を付けなければいけないことがスキャルピングです。スキャルピングトレーダーは、デイトレードだけではなく、スキャルピングが違反行為とならないFX業者でFX口座を開設すると良いのでそのようなFX業者を探しましょう。

海外FX業者の多くはスキャルピングが許されるNDD方式を採用していることが多いので、海外FX業者でFX口座開設を検討すれば、スキャルピングが可能である可能性大です。それが口座凍結を防ぐひとつの方法ではないのでしょうか。

最後に、使わなくなったFX口座は早めに解約することをおすすめします。

きちんと管理されていないFX口座に何らかの形で第三者にログインされてしまったとしたら、とても面倒かつ危険です。

問題に巻き込まれないように、FX会社は休眠認定や口座凍結、あるいは強制解約をしなくてはならないという事実を知り、トレードを頻繁にしていない人も月に一度はログインするなど口座凍結対策をしておくと良いかと思います。

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