8月15日から8月20日のマーケット振り返り&来週の予想

8月15日月曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は324円高で続伸。終値は28,871円で1月5日以来7カ月半ぶりの高値へ。

小高く始まり、上げ幅を拡大。午後は高値圏でもみ合いに。前日の米株高と連動。中国の経済指標の下振れには反応薄。日本のGDPは1-3月期分がプラスに上方修正され、3期連続プラス成長に。

ドル円は133円台前半でもみ合い。方向感なし。豪ドル円は中国指標の悪化を材料に売り優勢。朝方の95円台から一時、93円10銭台まで急落。

海外マーケット

ナスダック総合は、中国経済指標の下振れや欧州経済の悪化懸念から株売りが先行しましたが、 原油安を受けたインフレ安定観測が米利上げ観測の後退につながり、株買い戻しの展開に。

NYダウは151ドル高で4日続伸。取引開始直後に170ドル超安となりたしたが、 その後は買い戻しが優勢に。長期金利の低下も株買いを後押し。米経済指標の悪化は景気減速がインフレ安定化につながるとの解釈が勝った模様。ナスダックは4月21日以来約4カ月ぶりの高値。

ドル円は円買いが先行しましたが、米株が買い戻し優勢になると一転、円売りドル買いが優勢に。一時132円50銭台まで低下して値幅1円弱の円高となりましたが、結局、東京時間夕方の水準に近い133円台前半に戻しました。ユーロ円は135円台前半へ低下。ドイツのライン川の水位低下で物流麻痺が経済悪化につながるとの警戒感が浮上。豪ドル売りは一巡。

原油(WTI先物)は一時86ドル台へ下落し、2月以来の低水準をつけました。中国経済指標の下振れ、欧州経済の悪化懸念などが材料視された格好です。

8月16日火曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は2円安と3営業日ぶりに小反落。朝方から、足元の急ピッチな相場上昇で高値警戒感から利食い売りが先行しました。テクニカル指標面からも短期的な過熱感を指摘する向きもあり、下げ幅は一時100円超を記録。ただ、この水準では押し目が入りました。その後は、前日終値を挟んで一進一退の展開。

ドル円は朝方、売り優勢となり一時133円割れ。その後は実需の買いなどもあり133円台前半でもみ合い。夕刻に米長期金利上昇に連動して133円台後半へ上昇。

海外マーケット

米国株は総じて続伸。米小売り大手の決算が市場予想を上回り、消費関連銘柄や景気敏感株が上昇。先週央以来の好地合いを維持しました。

 一方、米国長期金利は3営業日ぶりの小幅上昇(価格小反落)。本日公表される7月開催分のFOMC議事要旨への警戒感から、一時 2.87%まで上昇しました。 

ただ、市場予想より弱めの米住宅関連指標、軟調な原油市況を背景に押し目買い優勢。また、為替市場ではドルが横ばい圏、ユーロ強含み、円が総じて売られました。

NYダウは239ドル高で5日続伸、5月4日以来となる34,000ドル台を回復。一時400ドル近くまで上げ幅を拡大。一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合は、米金利上昇を嫌気して3営業日ぶりに反落しました。

ドル円は堅調。東京時間夕刻以降の米長期金利上昇をきっかけに134円台後半まで上昇しました。その後は米長期金利上昇が一服すると共に 134円台前半で推移。

原油(WTI先物)は3日続落。前日に続き中国景気への減速懸念を背景に売られ、一時1バレル=85.73ドルと3月以来の安値を付けました。イラン核合意の復活に向けた交渉が進むとの見方も相場の重石。

8月17日水曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は353円高と反発し、29,000円台を回復。1月5日以来、約7ヵ月ぶりの高値を記録しました。

朝方から前日の米株高を受けて買いが先行。先物の売り方の買い戻しなども入ると共に幅広い銘柄が物色され、大引けにかけても騰勢は継続、 高値引けとなりました。東証TOPIXも反発し2000台の大台を回復(1月12日以来)。

ドル円は午前中、売り優勢で134円を一時割り込みました。その後は前日と同様、夕刻にかけて米長期金利上昇と連動する形で134円台後半まで上昇。

海外マーケット

米国株は先週央以来の上げ相場が一服となりました。景気敏感株やハイテク株等に利食い売りなどが優勢。予想より強めの7月英消費者物価指数をきっかけに、世界的なインフレ圧力が意識され、欧米長期金利が上昇したことも嫌気されました。 

米長期金利は独長期金利等の上昇に連動する形で上昇(価格続落)。一時2.91%と7月下旬以来の水準まで上昇。 また、為替市場では欧米長期金利上昇を背景にドル、ユーロが強含み、円が総じて売り先行。

NYダウは171ドル安で6営業日ぶりの反落。 利食い売り等で一時300ドル超の下げを記録しました。ただ、公表された7月分のFOMC議事要旨が、予想ほどタカ派的ではないとして下げ渋る場面も。 ハイテク株比率の高いナスダック総合は続落しました。

ドル円は、米長期金利上昇に連動する形で一時135円台半ばまで上昇。その後、FOMC議事要旨を受けて上値は抑えられました。その他では豪ドルが豪経済指標の下振れを受けてほぼ全面安。

原油(WTI先物)は4営業日ぶりに反発。3日続落後の自律反発狙いの買いに加え、予想を上回る米原油 ガソリン在庫の取り崩しを手掛かりに買い戻しが入りました。

8月18日木曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は280円安と反落。前日の米株安や、前週末以来、1400円超上昇したこともあり、利食い売り優勢で29,000円を割り込んで寄り付きました。

下げ幅は一時400円近くまで拡大したものの、この水準では押し目買い優勢。その後は大引けにかけて売り買い交錯、 小動きに終始しました。

ドル円は午前中、売り優勢で135円を割り込んで推移しました。 欧州時間に入る夕刻にかけては、米長期金利上昇と共に買いが優勢となり、一時135円43銭まで上昇。

海外マーケット

米国株は小反発。前日公表されたFOMC議事要旨を受けて、FRBの利上げペースが減速するとの期待に加え、予想より強めの米経済指標が株価を下支えしました。 

米長期金利は3営業日ぶりに低下(価格反発)。米利上げペース減速期待を背景に中短期ゾーン主導で買われました。また、為替市場ではドルが堅調。 

複数のFRB関係者によって利上げを継続する必要があるとの見解を相次いで示したことが材料視され、主要通貨に対するドル指数は一時1ヵ月ぶりの高値を付けました。

NYダウは18ドル高と小反発。日中は売り優勢で前日終値を下回る場面が続いたものの、大引けにかけて買いが優勢となりました。投資家心理を示すVIX指数は、5営業日連続で不安心理が高まった状態とされる20を下回っています。

ドル円は、ドル全般が買われる中で一段高となり、一時135円90銭まで上昇。 その後も高値圏を維持しました。

原油(WTI先物)は続伸し、1バレル=90ドル台を回復。 前日発表された米原油在庫の減少を受けた買いが継続。 金はドル堅調が嫌気され4日続落しました。

8月19日金曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は前日比11.81円安の28930円。小幅続落。18日の米株式市場でダウ平均は19ドル高と小反発。利益確定売りが先行しましたが、予想外のプラスに改善した8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数を好感して買い戻しが強まりました。

東京市場でドル円は大幅高。利益確定売りで朝方に135円69銭まで下落後、米10年債利回りの上昇に追随し、136円を上抜けました

海外マーケット

NY株式市場でダウ平均は反落。一時300ドル超の下げ幅となりました。米国債利回りの上昇でIT・ハイテク株が下げ先導し、ナスダックは大幅安となりました。特に悪材料が出たわけではないが、6月以降のリバウンド相場の調整が出ているとの声も聞かれます。

ニューヨーク外為市場でドル円は、136円73銭から137円23銭まで上昇し、136円79銭で引けました。9月連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の75ベーシスポイントの利上げ確率が上昇し日米金利差拡大観測に伴うドル買い・円売りが強まった格好です。

来週の予想

来週のドル円相場は、円安ドル高に振れると予想します。アメリカの利上げ・株高を考えても円高になりそうな材料は少ないからです。もちろん、一時的な調整がある可能性がありますが、円高になった場合はナンピン買いが良いだろう。何れにしても一気に円安になり139円を超える円安になる可能性もありそうです。

来週の重要な経済指標

8月22日(月)
香港7月消費者物価指数(CPI)
8月23日(火)
独8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
独8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
米8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
米8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
8月24日(水)
米7月耐久財受注
決算:エヌビディア(NVDA)
8月25日(木)
7月企業向けサービス価格指数
独4-6月期国内総生産(GDP)改定値
独8月IFO企業景況感指数
米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値
決算:ギャップ(GPS)
8月26日(金)
8月東京都区部消費者物価指数(CPI)
米7月卸売在庫
米7月個人消費支出(PCEデフレーター)
米8月ミシガン大学消費者態度指数確報値
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