FXでプラスになるまで待つのは損?塩漬けの脱却方法やデメリット

FXトレードにおいて、自分の予想していた値動きをしなかったときはとてもショックです。

すぐに損切りをして被害を最小限に抑えても悔しさは残ります。また、一旦値下がりしてプラスになるまで待つにも、労力が要りますし、大変です。

今回は、FXトレーダーが損益がプラスになるまで待つことのメリット・デメリットから基本知識まで見ていきます。

FXプラスになるまで待つメリットはあるの?

含み損のあるポジションを保有していると、「今売れば損が確定する」「もう少し待てば戻るかもしれない」と迷うことがあります。実際、損切りした後で価格が戻る場合もあります。

ただし、戻った事例だけを見て、待ち続ける方が有利だとは判断できません。反対方向への動きが続くこともあり、戻る前に証拠金が不足する可能性もあります。

決済する根拠を見失い、含み損のある取引を放置している状態は、俗に「塩漬け」と呼ばれます。あらかじめ計画した長期保有と、損失を確定したくないための先延ばしは区別しましょう。

考えるべきなのは、買った価格へ戻るかどうかだけではなく、いまの数量を持ち続ける根拠と、これ以上いくらまで損失を許容するかです。

塩漬けになった場合はどうすればいい?

出来るだけ塩漬けにならないようにしなくてはなりませんが、うかうかしているうちに塩漬けになってしまったという場合があります。

その際は現在の保有数量、評価損益、証拠金維持率、注文設定を確認し、追加の損失をどう管理するか整理しましょう。

塩漬けになってしまった場合の脱却方法

保有を見直す3つの観点
  • 保有を続ける場合も、期限・許容損失・決済条件を決める
  • 全部または一部を決済し、保有数量を減らすことを検討する
  • 損失を取り戻すためだけの買い増し・売り増しをしない

ナンピンは、価格が下がったところで買い増して平均購入価格を下げる方法ですが、すでに出ている損失をその場で消すものではありません。数量が増えるほど、その後の値動きによる損益も大きくなります。

保有例149円時点の価格差損益さらに148円になった場合
150円で1万通貨だけ買う-10,000円-20,000円
150円・149円で各1万通貨買う-10,000円-30,000円

費用を除いた仮定例です。149円で追加した直後も、最初の1万通貨の損失は残ります。平均が149.5円に下がる一方、合計2万通貨になるため、その後1円下がれば2万円ずつ損失が増えます。逆張りナンピンの数量と損失も確認してください。

損切りのタイミングを考える

損切り条件は、エントリー前に数量と合わせて決めておきましょう。サポートラインやレジスタンスラインを参考にする方法はありますが、線の少し外側なら常に適切という共通の答えはありません。

サポートは下値支持、レジスタンスは上値抵抗として意識される水準です。しかし、価格が絶対に越えない底・天井ではなく、突破やだましも起こります。線を越えれば必ずトレンドが転換するとも言えません。

例えば、ドル円の損切り幅を0.5円とした場合、1万通貨なら価格差による損失は5,000円、10万通貨なら5万円です。同じ線を使っても、数量次第で資金への影響が変わります。逆指値を設定しても、急変時は指定価格と約定価格がずれる場合があります。

エントリー価格・損切り価格・数量の考え方を合わせて整理しましょう。

待つ間のスワップポイントも損益に含める

スワップポイントは、通貨の金利差などを反映する調整額です。受け取る場合も支払う場合もあり、政策金利の差額がそのまま一定額で毎日入るわけではありません。

金額や付与日数は通貨ペア、売買の方向、業者、日付などで変わります。高金利通貨の買いでも、受け取りだけを見て為替の損失を無視しないようにしましょう。

仮に、スワップを合計3,000円受け取っていても、価格差の評価損が5万円なら、両者の合計は4万7,000円のマイナスです。これは実際のスワップ金額ではなく、合算の考え方を示した例です。

通貨の種類が多い業者だから有利、海外口座なら受取額が高いとは一律に言えません。保有する銘柄の現在の条件と、為替の損益を一緒に確認する必要があります。

口座を変えても含み損が自動でなくなるわけではない

他の口座を作ったり、ボーナスを受け取ったりしても、現在保有するポジションの含み損が自動で消えるわけではありません。新しい特典と、すでに発生した取引損失は別のものです。

また、ゼロカットは、適用条件のもとで口座のマイナス残高を解消する仕組みです。含み損を好きな時点で補填してもらう制度や、入金した資金を守る保証ではありません。

ハイレバレッジの取引とは?

国内の個人向け店頭FXは、取引額に対して4%以上の証拠金が必要で、レバレッジは最大25倍です。海外業者の上限は口座や条件によって異なり、XMのスタンダード口座などはFXで最大1,000倍を案内しています。

ただし、最大倍率が高い口座を使うことと、大きな数量を持つことは別です。同じ数量なら値動きによる損益は基本的に同じで、上限倍率が高いこと自体が塩漬けの解決にはなりません。

数量を増やせば損失が拡大する速度も上がります。海外口座であれば無条件に借金がない、安全というまとめ方はせず、ゼロカットの適用条件、強制ロスカット、業者の信用・資金管理などを確認しましょう。

証拠金維持率と強制ロスカットの計算も、含み損を管理する際の参考になります。

まとめ

プラスになるまで待ちたいと感じたときは、最初の購入価格だけでなく、現在の数量、さらに逆へ動いた場合の損失、費用、決済条件を確認しましょう。

待てば必ず戻るわけでも、損切り後の値戻りをすべて避けられるわけでもありません。損失を取り戻すための無計画なナンピンや高い倍率の利用を、塩漬けの解決策にしないことが大切です。

最後に

口座の違いを調べる場合は、取引数量、費用、注文機能、資金管理などを比較しましょう。国内・海外という区分だけで、どちらが安全・安定収益になるとは判断できません。

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