ロンドンフィックスとは?意味・FXでの重要性・仲値との違い

ロンドンフィックスとは、ロンドン時間の午後4時に決定される為替の基準レート、またはその時間帯に行われる大口の為替取引のことです。

英語ではLondon Fix、またはWM/Reuters Fixと呼ばれることがあります。

FXでは、ロンドンフィックス前後に大口の売買が集中し、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ゴールドなどが大きく動く場合があるため、重要な時間帯として意識されます。

この記事でわかること

  • ロンドンフィックスの意味
  • ロンドンフィックスが注目される理由
  • FX相場への影響
  • 仲値との違い
  • 初心者向けの注意点

ロンドンフィックスとは?

ロンドンフィックスとは、ロンドン時間の午後4時に算出される為替の基準レートのことです。

世界中の金融機関、ファンド、機関投資家などが、この基準レートを参考にして為替取引や資産評価を行うことがあります。

また、ロンドンフィックスの前後には、投資信託、年金基金、ヘッジファンド、企業などの大口注文が集中することがあり、為替相場が短時間で大きく動く場合があります。

ロンドンフィックスの読み方

ロンドンフィックスは、そのまま「ロンドンフィックス」と読みます。

英語ではLondon Fixと表記されます。

「Fix」は、金融市場では「基準値を決める」「価格を固定する」という意味で使われます。

ロンドンフィックスの基本

項目内容
名称ロンドンフィックス
英語表記London Fix
意味ロンドン時間午後4時に決定される為替の基準レート
日本時間夏時間は午前0時、冬時間は午前1時ごろ
関連用語仲値、フィキシング、ロンドン市場、ニューヨーク市場、大口注文

ロンドンフィックスは、為替市場で大口資金が動きやすい重要な時間帯として理解すると分かりやすいです。

ロンドンフィックスの時間

ロンドンフィックスは、ロンドン時間の午後4時に行われます。

日本時間では、英国の夏時間と冬時間によって時間が変わります。

期間日本時間の目安
英国夏時間午前0時ごろ
英国冬時間午前1時ごろ

日本のFXトレーダーにとっては、深夜帯にあたる重要時間です。

ロンドンフィックスが重要な理由

ロンドンフィックスが重要なのは、世界の金融機関や機関投資家が、為替レートの基準値として利用することがあるためです。

投資信託や年金基金などは、保有資産の評価やリバランスのために、特定の基準レートを使うことがあります。

そのため、ロンドンフィックス前後には、為替の大口売買が集中しやすくなります。

ロンドンフィックスで相場が動く理由

ロンドンフィックス前後では、機関投資家や金融機関の注文が集中することがあります。

買い注文が多ければ相場は上昇しやすく、売り注文が多ければ下落しやすくなります。

特に月末、四半期末、年末などは、資産配分の調整やヘッジ取引が増えやすく、通常より大きな値動きになる場合があります。

ロンドンフィックスが動きやすい場面

場面特徴
月末ファンドのリバランス注文が入りやすい
四半期末機関投資家の資産調整が増えやすい
年末決算やポジション調整で注文が集中しやすい
重要指標後市場の方向感が強まりやすい
流動性が低い日少ない注文でも大きく動く場合がある

ロンドンフィックスとFXの関係

FXでは、ロンドンフィックス前後の値動きが取引チャンスになる場合があります。

一方で、短時間で急騰・急落することがあり、初心者にとってはリスクの高い時間帯でもあります。

特に、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ユーロポンド、ゴールドなどは、ロンドンフィックス前後に値動きが大きくなることがあります。

ロンドンフィックスとドル円の関係

ドル円は、ロンドンフィックス前後に大きく動くことがあります。

米ドル買いの注文が集中すればドル円は上昇しやすく、米ドル売りの注文が集中すればドル円は下落しやすくなります。

ただし、ロンドンフィックス前に動いた方向と、フィックス後の方向が逆になることもあります。

ロンドンフィックスとユーロドルの関係

ユーロドルは、世界で特に取引量が多い通貨ペアの一つです。

ロンドン時間は欧州勢の取引が活発になるため、ユーロドルはロンドンフィックス前後に大きく動きやすい通貨ペアです。

欧州株式市場や米国債利回り、米ドル需給の影響も受けます。

ロンドンフィックスとポンドの関係

ロンドン市場は英国の金融市場であるため、ポンド関連通貨もロンドンフィックス前後に注目されやすいです。

ポンドドル、ポンド円、ユーロポンドなどは、値動きが大きくなる場合があります。

ポンドはもともとボラティリティが高い傾向があるため、短期売買では特に注意が必要です。

ロンドンフィックスとゴールドの関係

ゴールドは米ドル建てで取引されることが多いため、ロンドンフィックス前後の米ドルの動きに影響を受けることがあります。

米ドルが強くなるとゴールドの上値が重くなりやすく、米ドルが弱くなるとゴールドが買われやすくなる場合があります。

ただし、金利、地政学リスク、株式市場の動きも同時に影響するため、米ドルだけで判断しないことが大切です。

ロンドンフィックスと仲値の違い

用語意味
ロンドンフィックスロンドン時間午後4時に決まる為替の基準レート
仲値日本の金融機関が顧客向けに使う基準為替レート

ロンドンフィックスは世界の機関投資家や金融機関が意識する国際的な基準レートです。

一方、仲値は日本国内の銀行などが外貨取引の基準として使うレートです。

仲値とは?

仲値とは、日本の銀行などが顧客向けの外貨取引に使う基準レートのことです。

一般的に、日本時間の午前9時55分ごろの為替レートを参考に決められます。

輸入企業のドル買い需要などが意識されるため、ドル円が仲値前に動くことがあります。

ロンドンフィックスと東京仲値の違い

項目ロンドンフィックス東京仲値
主な時間ロンドン時間午後4時日本時間午前9時55分ごろ
主な市場ロンドン市場・欧米市場東京市場
関係しやすい参加者機関投資家、ファンド、金融機関銀行、輸出入企業、国内実需筋
影響しやすい通貨ドル、ユーロ、ポンド、ゴールドなどドル円、クロス円など

ロンドンフィックスと大口注文の関係

ロンドンフィックス前後には、大口注文が入りやすいとされています。

機関投資家が外貨建て資産の評価やヘッジを行うため、まとまった為替取引が発生する場合があります。

大口注文が一方向に偏ると、相場が短時間で大きく動くことがあります。

ロンドンフィックスとリバランスの関係

リバランスとは、投資家が保有資産の比率を調整することです。

たとえば、株式や債券の価格が大きく動いた場合、ファンドは資産配分を元に戻すために為替取引を行うことがあります。

月末や四半期末のロンドンフィックスでは、このリバランスに伴う大口注文が意識されやすくなります。

ロンドンフィックスと月末フロー

月末フローとは、月末に発生しやすい機関投資家や企業の資金移動のことです。

月末には、資産評価、決済、ヘッジ、リバランスなどの目的で為替取引が増えることがあります。

そのため、月末のロンドンフィックスは通常日よりも大きく動く場合があります。

ロンドンフィックスとフィキシングの関係

フィキシングとは、特定の時間に基準となる価格やレートを決定することです。

ロンドンフィックスも、為替市場におけるフィキシングの一種です。

日本の仲値も、広い意味ではフィキシングに近い仕組みと考えられます。

ロンドンフィックスで起こりやすい値動き

値動き特徴
一方向への急伸買いまたは売りが集中し、短時間で大きく動く
往って来い一度大きく動いた後、元の水準へ戻る
スプレッド拡大流動性が不安定になり、取引コストが増える
ダマシのブレイク節目を抜けた後、すぐに反転する

ロンドンフィックスと往って来いの関係

ロンドンフィックス前後では、相場が一方向に大きく動いた後、すぐに元の水準へ戻ることがあります。

このような値動きは「往って来い」と呼ばれます。

フィックスに向けた大口注文が終わると、短期筋の利益確定や反対売買が入り、急反転する場合があります。

ロンドンフィックスとスプレッドの関係

ロンドンフィックス前後は、注文が集中して値動きが荒くなることがあります。

その結果、FX会社によってはスプレッドが広がる場合があります。

特にマイナー通貨ペアや流動性が低い時間帯では、スプレッド拡大に注意が必要です。

ロンドンフィックスとスリッページの関係

スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格がずれることです。

ロンドンフィックス前後は値動きが速くなることがあり、成行注文では想定より不利な価格で約定する場合があります。

短期売買をする場合は、スリッページも考慮する必要があります。

ロンドンフィックスと海外FXの関係

海外FXでは、高いレバレッジを利用できる場合があります。

ロンドンフィックス前後に高レバレッジで取引すると、短時間の値動きで大きな損益が発生する可能性があります。

また、ゴールド、原油、株価指数CFDなどを取引できる海外FX業者も多いため、フィックス前後の米ドルやリスク心理の変化に注意が必要です。

海外FXでロンドンフィックスが重要な理由

  • 高レバレッジでは急変動の影響が大きい
  • スプレッドが広がる場合がある
  • スリッページが発生しやすい場合がある
  • ゴールドや株価指数も動くことがある
  • 月末や四半期末は値動きが大きくなりやすい

ロンドンフィックスのメリット

短時間で値幅が出る場合がある

ロンドンフィックス前後は、短時間で相場が大きく動くことがあります。

そのため、短期トレーダーにとっては取引チャンスになる場合があります。

大口資金の流れを意識できる

ロンドンフィックスを見ることで、機関投資家やファンドの資金フローを意識しやすくなります。

特に月末や四半期末の相場分析に役立つ場合があります。

相場の節目になりやすい

フィックス前後の高値や安値が、その後のサポートラインやレジスタンスラインとして意識されることがあります。

ロンドンフィックスのデメリット

値動きが荒くなりやすい

ロンドンフィックス前後は、急騰や急落が起こることがあります。

初心者が安易に飛び乗ると、高値掴みや安値売りになりやすいです。

方向感が読みづらい

フィックスに向けて一方向に動いても、フィックス後に反転することがあります。

そのため、単純に上がっているから買う、下がっているから売るという判断は危険です。

スプレッドやスリッページに注意が必要

急変動時には、スプレッドが広がったり、注文価格からずれて約定したりする場合があります。

短期売買では、取引コストが利益を圧迫することがあります。

ロンドンフィックスとトレンド相場の関係

強いトレンド相場では、ロンドンフィックスをきっかけにトレンドが加速することがあります。

たとえば、米ドル買いの流れが強い日に、ロンドンフィックスでさらにドル買いが入ると、ドル円やユーロドルが大きく動く場合があります。

ただし、フィックス後に利益確定が入り、短期的に反転することもあります。

ロンドンフィックスとレンジ相場の関係

レンジ相場では、ロンドンフィックス前後に一時的にレンジ上限や下限を抜けることがあります。

しかし、その後すぐにレンジ内へ戻る場合もあります。

このような動きは、ダマシのブレイクとして見られることがあります。

ロンドンフィックスとスキャルピングの関係

スキャルピングでは、ロンドンフィックス前後の短期的な値動きを狙う人もいます。

ただし、値動きが速く、スプレッド拡大やスリッページが起こりやすいため、初心者には難しい時間帯です。

短時間で利益を狙える一方、判断が遅れると大きな損失につながる可能性があります。

ロンドンフィックスとデイトレードの関係

デイトレードでは、ロンドンフィックス前後の値動きがその日の終盤の取引材料になることがあります。

ニューヨーク時間と重なるため、米国株式市場、米国債利回り、経済指標の影響も受けやすくなります。

フィックス前後だけでなく、その日の相場全体の流れを確認することが大切です。

ロンドンフィックスで初心者が注意すべきこと

フィックス前後に安易に飛び乗らない

ロンドンフィックス前に大きく動いているからといって、その方向が続くとは限りません。

フィックス後に反転することもあるため、値動きが落ち着くまで待つ判断も大切です。

高レバレッジで取引しない

短時間で大きく動く可能性があるため、高レバレッジで取引すると損失が急拡大する場合があります。

特に海外FXでは、ロットを抑えて取引することが重要です。

月末・四半期末は特に注意する

月末や四半期末は、リバランスや大口注文が増えやすい時間帯です。

通常日よりも値動きが大きくなる場合があるため、初心者は無理に取引しない選択も必要です。

スプレッド拡大を確認する

ロンドンフィックス前後は、通貨ペアによってスプレッドが広がることがあります。

特に短期売買では、スプレッドが広いと利益を出しにくくなります。

損切りラインを決める

ロンドンフィックス前後は、逆方向に急変することがあります。

取引する場合は、事前に損切りラインを決めておくことが大切です。

ロンドンフィックスを見るときの基本手順

1. 今日が月末・四半期末か確認する

月末や四半期末は、通常よりも大口注文が入りやすい傾向があります。

リバランスによる通貨の売買が意識される場合があります。

2. 主要通貨の方向感を確認する

米ドル、ユーロ、ポンド、円など、主要通貨の強弱を確認します。

ドル全面高なのか、円買いなのか、ポンド主導なのかを整理しましょう。

3. 米国債利回りや株式市場を見る

ロンドンフィックスの時間帯は、米国市場も動いています。

米国債利回り、米株価指数、ゴールドの動きも確認すると、相場の背景を理解しやすくなります。

4. 急変動後の反転に注意する

フィックスに向けて一方向に動いた後、フィックス後に反対方向へ戻ることがあります。

「往って来い」の動きに注意しましょう。

5. ロットを抑える

値動きが荒くなる可能性があるため、通常より小さいロットで取引する判断も重要です。

初心者は、ロンドンフィックス前後を無理に狙わないこともリスク管理です。

ロンドンフィックスが向いている人

ロンドンフィックスを意識した取引は、以下のような人に向いている場合があります。

  • 短期売買に慣れている人
  • ロンドン時間・ニューヨーク時間を取引する人
  • ドル円やユーロドルを取引する人
  • 月末フローや資金需給を意識できる人
  • 損切りとロット管理ができる人

ロンドンフィックスは、相場の需給を理解するうえで役立つ時間帯です。

ロンドンフィックスが向いていない人

次のような人は、ロンドンフィックス前後の取引に注意が必要です。

  • 初心者で急変動に慣れていない人
  • 損切りを設定しない人
  • 高レバレッジで取引する人
  • スプレッド拡大を確認しない人
  • 値動きに飛び乗ってしまう人

ロンドンフィックスはチャンスにもなりますが、初心者には難しい時間帯でもあります。

ロンドンフィックスの注意点

ロンドンフィックスは、ロンドン時間午後4時に決定される為替の基準レートです。

FXでは、ロンドンフィックス前後に大口注文やリバランスが入り、相場が短時間で大きく動く場合があります。

ただし、フィックスに向けた動きがそのまま続くとは限らず、フィックス後に急反転することもあります。

初心者は、ロンドンフィックスを「大きく動きやすい時間帯」として理解し、安易な飛び乗り、高レバレッジ、損切りなしの取引を避けることが大切です。

よくある質問

ロンドンフィックスとは簡単に言うと何ですか?

ロンドン時間午後4時に決定される為替の基準レート、またはその前後に大口注文が集中しやすい時間帯のことです。

ロンドンフィックスは英語で何ですか?

英語ではLondon Fixと表記されます。

ロンドンフィックスは日本時間で何時ですか?

英国夏時間では日本時間午前0時ごろ、冬時間では午前1時ごろです。

ロンドンフィックスで相場はなぜ動くのですか?

機関投資家やファンドの大口注文、月末リバランス、ヘッジ取引などが集中しやすいためです。

ロンドンフィックスと仲値の違いは何ですか?

ロンドンフィックスはロンドン市場の基準レートで、仲値は日本の金融機関が顧客向けに使う基準為替レートです。

ロンドンフィックスはFX初心者も狙うべきですか?

値動きが荒く、スプレッド拡大や急反転もあるため、初心者は無理に狙わず、値動きが落ち着いてから判断する方が安全です。

ロンドンフィックスで注意すべき通貨ペアは何ですか?

ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ユーロポンド、ポンド円、ゴールドなどは動きやすい場合があります。

まとめ

ロンドンフィックスとは、ロンドン時間の午後4時に決定される為替の基準レート、またはその時間帯に発生しやすい大口為替取引のことです。

日本時間では、英国夏時間で午前0時ごろ、冬時間で午前1時ごろにあたります。

ロンドンフィックス前後は、機関投資家、ファンド、金融機関の大口注文やリバランスが集中し、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ゴールドなどが大きく動く場合があります。

一方で、フィックスに向けて一方向に動いた後、フィックス後に反転する「往って来い」の動きになることもあります。

初心者は、ロンドンフィックスを大きく動きやすい重要時間として理解し、無理な飛び乗り、高レバレッジ、損切りなしの取引を避け、スプレッドやスリッページにも注意しながら慎重に取引しましょう。

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