
決済損益予定額とは?
決済損益予定額とは、保有しているポジションを現在の価格で決済した場合に、どれくらいの損益になる見込みかを示す金額のことです。
FXでは、まだ決済していないポジションについて、現時点で決済した場合の利益または損失の目安として表示されることがあります。
実際に確定した損益ではなく、決済前の「予定額」や「見込み額」である点に注意が必要です。
この記事でわかること
- 決済損益予定額の意味
- 確定損益との違い
- 含み損益との関係
- FXでの見方
- 初心者向け注意点
決済損益予定額とは?
決済損益予定額とは、現在保有しているポジションを今すぐ決済した場合に、いくらの利益または損失になるかを示す予定金額です。
たとえば、ドル円の買いポジションを保有していて、現在価格で決済すると5,000円の利益になる場合、決済損益予定額は5,000円前後として表示されることがあります。
反対に、現在価格で決済すると3,000円の損失になる場合は、決済損益予定額がマイナス3,000円のように表示されます。
決済損益予定額の読み方
決済損益予定額は、「けっさいそんえきよていがく」と読みます。
「決済」はポジションを閉じること、「損益」は利益または損失、「予定額」は見込み金額を意味します。
つまり、決済損益予定額は「決済した場合に見込まれる損益額」と考えると分かりやすいです。
決済損益予定額の基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 決済損益予定額 |
| 読み方 | けっさいそんえきよていがく |
| 意味 | 現在の価格で決済した場合に見込まれる損益額 |
| 主な場面 | FX、CFD、株式信用取引など |
| 関連用語 | 決済損益、含み損益、評価損益、確定損益、スプレッド |
決済損益予定額は、まだ確定していない損益の目安です。
FXでの決済損益予定額とは?
FXでの決済損益予定額とは、保有中の通貨ペアを現在のレートで決済した場合に、どれくらいの損益になるかを示す金額です。
買いポジションなら、買った価格より現在の売値が高ければ利益予定額が表示されます。
売りポジションなら、売った価格より現在の買値が低ければ利益予定額が表示されます。
決済損益予定額の基本イメージ
| 状態 | 決済損益予定額の見方 |
|---|---|
| 利益が出ている状態 | プラスの金額で表示される |
| 損失が出ている状態 | マイナスの金額で表示される |
| 損益がほぼない状態 | 0円前後で表示される |
表示されている金額は、現在価格をもとにした見込みであり、相場が動けば変化します。
決済損益予定額と確定損益の違い
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 決済損益予定額 | 今決済した場合に見込まれる損益 |
| 確定損益 | 実際に決済して確定した損益 |
決済損益予定額は、あくまで決済前の予定額です。
実際に決済注文が約定した時点で、確定損益になります。
確定損益とは?
確定損益とは、ポジションを実際に決済したことで確定した利益または損失のことです。
決済前は損益が変動しますが、決済が完了するとその時点の損益が確定します。
税金や取引履歴で重要になるのは、基本的には確定した損益です。
決済損益予定額と含み損益の違い
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 決済損益予定額 | 今決済した場合の見込み損益 |
| 含み損益 | 保有中ポジションに発生している未確定の損益 |
決済損益予定額と含み損益は近い意味で使われることがあります。
ただし、取引画面によっては、スプレッドや手数料、スワップポイントを含めるかどうかで表示金額が異なる場合があります。
含み益とは?
含み益とは、まだ決済していないものの、現時点で利益が出ている状態です。
たとえば、買った通貨ペアの価格が上がっている場合、含み益が発生します。
ただし、決済するまでは利益は確定していません。
含み損とは?
含み損とは、まだ決済していないものの、現時点で損失が出ている状態です。
買った通貨ペアの価格が下がった場合や、売った通貨ペアの価格が上がった場合に発生します。
含み損が大きくなると、証拠金維持率の低下やロスカットにつながる場合があります。
決済損益予定額が変動する理由
決済損益予定額は、相場価格が変わるたびに変動します。
FXでは為替レートが常に動いているため、画面上の予定額もリアルタイムで変わることがあります。
また、スプレッド、スワップポイント、取引手数料などが反映される場合もあります。
決済損益予定額が変わる主な要因
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 為替レート | 価格が動くことで損益予定額が変わる |
| スプレッド | 買値と売値の差が損益に影響する |
| スワップポイント | 日をまたいだ保有で損益に加算・減算される場合がある |
| 取引手数料 | 手数料がある口座では損益に影響する |
| 約定価格 | 実際に決済される価格によって確定損益が変わる |
買いポジションの決済損益予定額
買いポジションでは、買った価格よりも現在の売値が高ければ利益予定額が表示されます。
反対に、買った価格よりも現在の売値が低ければ損失予定額が表示されます。
| 状態 | 損益の方向 |
|---|---|
| 買った後に価格が上がる | 決済損益予定額はプラスになりやすい |
| 買った後に価格が下がる | 決済損益予定額はマイナスになりやすい |
売りポジションの決済損益予定額
売りポジションでは、売った価格よりも現在の買値が低ければ利益予定額が表示されます。
反対に、売った価格よりも現在の買値が高ければ損失予定額が表示されます。
| 状態 | 損益の方向 |
|---|---|
| 売った後に価格が下がる | 決済損益予定額はプラスになりやすい |
| 売った後に価格が上がる | 決済損益予定額はマイナスになりやすい |
決済損益予定額とスプレッドの関係
FXでは、買う価格と売る価格に差があります。
この差をスプレッドと呼びます。
ポジションを建てた直後に決済損益予定額がマイナスになることがあるのは、スプレッド分が取引コストとして反映されるためです。
決済損益予定額とスワップポイントの関係
ポジションを翌日以降へ持ち越すと、スワップポイントが発生する場合があります。
スワップポイントを受け取れる場合は、決済損益予定額が増えることがあります。
反対に、スワップポイントを支払う場合は、決済損益予定額が減ることがあります。
決済損益予定額とロスカットの関係
決済損益予定額が大きなマイナスになっている場合、証拠金維持率が低下している可能性があります。
証拠金維持率が一定水準を下回ると、強制ロスカットが行われる場合があります。
そのため、決済損益予定額は単なる損益確認だけでなく、リスク管理にも関係します。
決済損益予定額を見るメリット
現在の損益状況を把握できる
今決済した場合に利益なのか損失なのかを確認できます。
損切り判断に使える
損失がどれくらい出ているかを見て、撤退判断に役立てることができます。
利益確定の目安になる
予定利益が目標額に近づいているかを確認できます。
決済損益予定額のデメリット
実際の確定額とは異なる場合がある
注文を出してから約定するまでに価格が動くと、表示されていた予定額と実際の確定損益が異なる場合があります。
スリッページの影響を受ける
急変動時には、希望価格と違う価格で約定し、予定額より不利になる場合があります。
手数料やスワップの反映方法に注意が必要
取引画面によっては、表示額にどの費用が含まれているかが異なる場合があります。
決済損益予定額とトレンド相場の関係
トレンド相場では、ポジションの方向が合っていれば決済損益予定額が大きくプラスになることがあります。
反対に、トレンドに逆らったポジションを持っていると、予定損失が拡大しやすくなります。
トレンド相場では、利益を伸ばす判断と損切り判断の両方が重要です。
決済損益予定額とレンジ相場の関係
レンジ相場では、決済損益予定額がプラスとマイナスを行き来しやすくなります。
利益が出ていても、決済しないまま価格が戻ると予定利益が減ることがあります。
レンジ相場では、利確目標と損切りラインを事前に決めておくことが大切です。
決済損益予定額とスキャルピングの関係
スキャルピングでは、小さな値幅を狙うため、決済損益予定額を細かく確認することがあります。
ただし、スプレッドやスリッページの影響が大きいため、表示されている予定額だけで判断するのは危険です。
短期売買では、約定力と取引コストも重要になります。
決済損益予定額とデイトレードの関係
デイトレードでは、当日中に決済するため、決済損益予定額を見ながら利益確定や損切りを判断する場面があります。
重要指標や要人発言の前後では、予定額が短時間で大きく変動することがあります。
利益が出ている場合でも、発表前に決済するかどうかを考えることが大切です。
決済損益予定額で初心者が注意すべきこと
確定した利益ではない
決済損益予定額がプラスでも、決済するまでは利益は確定していません。
急変動で金額が変わる
為替レートが動けば、予定額もすぐに変わります。
損切りを先延ばししない
マイナスの決済損益予定額を見ているだけで放置すると、損失がさらに拡大する場合があります。
決済損益予定額が向いている人
決済損益予定額は、以下のような人が必ず確認したい項目です。
- FXを始めたばかりの人
- 含み損益を確認したい人
- 利益確定や損切りの判断をしたい人
- 証拠金維持率を管理したい人
- 短期売買を行う人
ポジションを持つ人にとって、決済損益予定額は現在のリスクを知るための重要な表示です。
決済損益予定額を軽視しやすい人の注意点
次のような人は、決済損益予定額を見落としやすいため注意が必要です。
- チャートだけを見ている人
- 含み損を放置してしまう人
- 利益が出ても利確できない人
- 損切りラインを決めていない人
- 高レバレッジで取引する人
決済損益予定額を確認しないまま取引すると、損益状況を正しく把握できなくなる場合があります。
決済損益予定額を見るときの基本手順
保有ポジションを確認する
どの通貨ペアを、買いか売りのどちらで保有しているかを確認します。
建値を確認する
いくらでポジションを建てたのかを確認します。
現在価格を確認する
現在のBid・Askを確認し、損益方向を把握します。
決済損益予定額を確認する
今決済した場合、利益になるのか損失になるのかを確認します。
手数料やスワップを確認する
表示額に取引手数料やスワップポイントが含まれているかを確認します。
決済判断を行う
利益確定するのか、損切りするのか、保有を続けるのかを判断します。
決済損益予定額の注意点
決済損益予定額は、保有ポジションを現在価格で決済した場合の見込み損益です。
実際の損益は、決済注文が約定した価格、スプレッド、スリッページ、手数料、スワップポイントによって変わる場合があります。
初心者は、決済損益予定額を「確定した利益」ではなく、「今決済した場合の目安」として理解することが大切です。
よくある質問
決済損益予定額とは簡単に言うと何ですか?
今ポジションを決済した場合に、どれくらいの利益または損失になるかを示す見込み金額です。
決済損益予定額は何と読みますか?
「けっさいそんえきよていがく」と読みます。
決済損益予定額は確定利益ですか?
いいえ。決済前の予定額であり、実際に決済して約定するまでは確定利益ではありません。
決済損益予定額と含み損益は同じですか?
近い意味で使われることがありますが、表示方法によってはスプレッド、手数料、スワップの反映範囲が異なる場合があります。
決済損益予定額がプラスなら利益確定できますか?
基本的にはプラスで決済できる見込みですが、実際の約定価格によって確定額が変わる場合があります。
決済損益予定額がマイナスの場合はどうすべきですか?
損切りラインや相場の見通しを確認し、損失を許容できる範囲か判断することが大切です。
初心者は決済損益予定額で何に注意すべきですか?
予定額は確定額ではないこと、相場変動で変わること、損切りを先延ばしにしないことに注意しましょう。
まとめ
決済損益予定額とは、保有しているポジションを現在の価格で決済した場合に、どれくらいの損益になる見込みかを示す金額のことです。
FXでは、買いポジションや売りポジションの現在の損益状況を確認するために使われます。
ただし、決済損益予定額はあくまで予定額であり、実際に決済注文が約定するまでは確定損益ではありません。
実際の損益は、約定価格、スプレッド、スリッページ、手数料、スワップポイントによって変わる場合があります。
初心者は、決済損益予定額を確認しながら、利益確定、損切り、ロット管理、証拠金維持率を意識し、無理のない取引を心がけましょう。








