7月25日から7月29日のマーケット振り返り&来週の予想

7月25日月曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は215円安と8営業日ぶりに反落しました。前週末の米株安を受けて安寄り。また、前週末まで7営業日で1500円超上げたこともあり、利食い売りなどが先行しました。 

ただ、売り圧力は前場まで。週央にFOMCを控え、投資家の様子見気分は強く、後場入り後は閑散・小動きに終始しました。

ドル円は前週末に一時135円台半ばまで下落した余韻もあり、押し目買いが先行するものの上値は重く、概ね136円台前半で推移しました。

海外マーケット

米株式市場はまちまちの動き。本日から本格化するハイテク大手の決算発表、本日から明日にかけて開催される今週最大のイベントFOMCを控え、投資家の様子見気分は強かったです。 

先週急低下(債券価格大幅続伸)した米長期金利は、先週の反動やFOMCを控えたポジション調整の動きから金利は上昇(価格下落)。 

また、為替市場ではドルが弱含み。円は前週末の反動もありほぼ全面安となりました。NYダウは90ドル高と反発。重要なイベントを控えて売り買いが交錯しました。 原油相場の反発を受けたエネルギー関連や、消費関連の一部銘柄が堅調。

一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合は続落しました。S&P500はほぼ変わらず。ドル円もFOMCを前にポジション調整が中心。 買いがやや優勢の中、概ね136円台後半での小動きとなりました。

原油(WTI先物)は反発。ロシアから欧州へのエネルギー供給が滞る可能性が再び意識され、 買いが先行しました。天然ガス相場の大幅上昇に原油価格が連れ高した面もありました。

7月26日火曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は44円安で2日続落。一時160円超安となりましたが、 小幅に切り返し、底堅さもみえました。 FOMC前、米大手ハイテク企業の決算発表前で様子見姿勢が強かったようです。

ドル円は前日海外の流れとは反対に円買いが先行しましたが、136円30銭前後で反転。早朝とほぼ同じ136円70銭前後へ戻しました。 円買いはポジション調整的な動き。イベント前で売りも買いも活発化せず。豪ドルはしっかり。明日のCPI発表に関心が集まります。

海外マーケット

欧州へのロシア産天然ガスの供給削減や前日引け後に発表された米小売り大手のウォルマートの低調な決算を受けて、株売り債券買いが優勢に。ただ、VIX指数の上昇が限られるなど、限定的なリスクオフ相場。ウォルマートは通期の利益見通しの下方修正が嫌気されました。NYダウは228ドル安で反落。IT・ハイテク銘柄の多いナスダックは3日続落。 

ダウは取引開始からしばらくは小幅安でもみあいましたが、次第に先行き景気への慎重な見方が優勢に。 引け後に発表されたグーグルやマイクロソフトの決算は低調でしたが、強気のガイダンスなどが評価され、時間外取引ではいずれも上昇。 

為替市場ではドル買いが優勢。ロシア産天然ガスの供給削減で欧州通貨への売りが目立ちました。 

1ユーロ=1.02ドルまで戻していたユーロは再び 1.01近辺へ下落。ドル円は米長期金利の低下が重しとなりましたが、全般的なドル買いの流れから円安方向に動きました。 東京時間夕方から30銭程度円安に振れ、一時137円手前まで上昇。 

原油(WTI先物)は反落。 世界経済の減速懸念に加え、米国が戦略備蓄放出の発表をしたことが相場の下落につながりました。

7月27日水曜日のマーケット振り返り

日本

日経平均株価は60円高と3営業日ぶりに反発。朝方は前日の米株安を受けて売りが先行し、下げ幅は一時100円を超えました。その後は朝方に発表された米企業決算を好感、米株価指数先物が反発する中で買い安心感を醸成。 後場には値がさ株の上昇が目立ち、株価水準押し上げに貢献しました。

ドル円は137円を挟む展開。実需筋のドル買いに加え、株価反発を好感したドル買いも入ったものの、FOMCを控え方向感に乏しかったです。

海外マーケット

今週最大の注目材料だった FOMC。 結果は6月会合に続き、0.75%幅の大幅利上げを決定しました。 大幅利上げは市場の予想通り。 

市場が反応したのは会合後のパウエルFRB議長の発言です。パウエル議長が利上げペースの加速に慎重と取れる発言をしたことで、過度な金融引き締めへの懸念が後退し米国株は総じて急反発しました。 パウエル会見前後で米長期金利、ドル円なども乱高下しましたが、結局、米長期金利は低下(価格反発)ドル円それぞれ売りが先行。

NYダウは436ドル高(1.4%上昇)と急反発。朝方からまずまずの決算発表を背景に底堅い展開となりました。 パウエル会見後は大きく買われ、高値圏で大引け。 米金利低下も追い風となり、ナスダック総合は4.1%と2020年4月以来の大幅上昇を記録しました。

ドル円はパウエル会見前後で137円台前半から136円台前半まで上下動。米金利低下を反映する形で136円台半ば前後での推移とななりました。

原油(WTI先物)は反発。米国の原油とガソリンの在庫が市場予想以上に減少、需給悪化観測が後退しました。 また、 欧州の天然ガス供給の不透明感も相場を下支え。金はドル弱含みなどを背景に反発しました。

7月28日木曜日のマーケット振り返り

日経平均株価は99円高と続伸。前日の米国株急反発を追い風に買いが先行し、寄り付き直後に6月10日以来となる28,000円台を回復しました。 この水準では利食い売り優勢となり、一時下げに転じる場面も。売り一巡後は売り買い交錯し、大引けにかけて狭いレンジで推移しました。

ドル円はFRBの利上げペース減速が意識され、ポジション調整の売り優勢で一時135円近辺まで下落しました。 その後は売り買い交錯し135円台半ば前後で推移。

海外マーケット

朝方発表された 4-6月期実質GDPは2四半期連続のマイナス成長。マイナス成長がFRBの利上げペース鈍化への期待につながり、米国株は大幅続伸しました。

米金利は大幅低下(価格大幅続伸)。米長期金利は一時2.64%と4月中旬以来の水準まで低下しました。

為替市場では円売りポジションの調整等から円が全面高。ドル円は一時134円20銭と6月中旬以来の水準まで下押しました。NYダウは332ドル高と大幅続伸。4-6月期実質GDP 発表直後は売られたものの、FRBの利上げペース鈍化期待から切り返し、大きく買われました。 米金利低下を追い風にハイテク株も堅調。消費関連株の上昇も目立ちました。4-6月期の企業決算で市場予想を上回る発表が相次いでいることも株高要因。

 

円は、対ドルを含め軒並み前日比で1%を上回る大幅上昇を記録。ドル円は大幅下落した後、概ね134円台前半で推移しました。

原油(WTI先物) は反落。米景気への懸念が改めて強まり、エネルギー需要が細るとの観測から売りが優勢となりました。 主要産油国の増産への思惑も重石。金は大幅続伸しました。米金利低下、ドル軟調が追い風。

7月29日金曜日のマーケット振り返り

日本

29日の東京株式市場で日経平均株価は、前営業日比13.84円安の27801.64円で取引を終えました。

ドル円は売り優勢でした。週末・月末の実質のゴトー日とあって仲値にかけて134.68円まで上昇する場面がありました。しかし、仲値後は次第に売りが優位に。国内輸出企業や海外短期勢などから断続的な売りが持ち込まれると、目先のストップロス注文を巻き込みながら下げ幅を拡大。一時132.78円まで大きく下押ししました。

海外マーケット

29日のNY株式相場は3日続伸しました。4-6月期GDPの2四半期連続でのマイナス成長を受けた利上げペースの減速期待が続く中、決算が好感されたアマゾン・ドット・コムやアップルの大幅高が相場の上昇をけん引しました。

ドル円は3日続落。6月米個人消費支出(PCE)や同PCEコアデフレーターなどが予想を上回る結果となると買い戻しが加速しました。22時過ぎには一時134.59円付近まで買い上げられた。

しかし、ドル買いの一巡後は米10年債利回りが一転低下に転じたため戻り売りの展開へ。目立った反発もないまま、取引終了間際には133.21円近辺まで押されました。

来週の予想

来週のドル円は非常に読みづらいです。FOMCを通過し、予想通り大幅な利上げを行いましたが、市場は織り込み済のため円安には振れなかったです。むしろ。週末にかけて利上げのペースが鈍化するのではないかとの思惑から大幅な円高になりました。

8月1日からの週に関しては、一進一退の展開が予想されます。しかし、それでも日米の金利差は開く一方です。金融政策の違いも明確なことから長期で見れば円安ドル高になるでしょう。戦略としては証拠金維持率に気を付けつつ、ドルショートを短期で考えるのが良さそうです。

来週の重要な経済指標

8月1日
07:45 NZ6月住宅建設許可
08:00 豪7月製造業PMI[確報] 09:30 台湾7月製造業PMI
10:30 豪7月求人広告件数
10:45 中国7月財新メディア製造業PMI
14:00 日7月新車販売台数
14:00 日7月軽自動車[新車販売台数
15:00 独6月小売売上高指数
16:00 トルコ7月製造業PMI
16:45 伊7月製造業PMI
16:50 仏7月製造業PMI[確報] 16:55 独7月製造業PMI[確報] 17:00 伊6月失業率
17:30 香港4-6月期GDP統計
17:30 英7月製造業PMI[確報] 18:00 ユーロ圏6月失業率
18:00 南ア7月製造業PMI
22:45 米7月製造業PMI[確報
23:00 米7月ISM製造業景況指数
23:00 米7月ISM支払価格
23:00 米6月建設支出
8月2日
08:50 日7月マネタリーベース
10:30 豪6月住宅建設許可件数
10:30 豪6月持家住宅ローン件数
13:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
15:00 英7月ネーションワイド住宅価格
16:00 スイス7-9月期SECO消費者信頼感指数
16:30 スイス7月製造業PMI
17:30 香港6月小売売上高
18:00 英10年債入札
21:55 米レッドブック週間小売売上高
22:00 シンガポール7月購買部景気指数
22:00 シンガポール7月電子産業指数
22:30 加7月製造業PMI
23:00 米6月雇用動態調査[JOLT]
23:00 エバンス・シカゴ連銀総裁、メディア向け朝食会主催
8月3日
07:45 NZ4-6月期雇用統計
07:45 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
08:00 豪7月非製造業PMI[確報] 09:30 香港7月購買部景気指数
10:00 NZ7月ANZ商品価格指数
10:30 豪4-6月期小売売上高
10:45 中国7月財新メディア非製造業PMI
15:00 独6月貿易収支
15:30 スイス7月消費者物価指数
15:45 仏6月財政収支
16:00 トルコ7月消費者物価指数
16:00 トルコ7月生産者物価指数
16:15 南ア7月スタンダード銀行PMI
16:45 伊7月非製造業PMI
16:50 仏7月非製造業PMI[確報] 16:55 独7月非製造業PMI[確報] 17:00 ユーロ圏7月非製造業/総合PMI[確報] 17:00 伊6月小売売上高
17:30 英7月非製造業PMI[確報] 18:00 ユーロ圏6月生産者物価指数
18:00 ユーロ圏6月小売売上高
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:45 米7月非製造業/総合PMI[確報
23:00 米7月ISM非製造業総合指数
23:00 米6月製造業受注指数
23:00 米6月耐久財受注[確報] 23:30 EIA週間石油在庫統計臨時国会召集
米共和党全国委員会[RNC]夏季会合[5日まで、シカゴ]
8月4日
06:30 ブラジル中銀、政策金利発表
10:30 豪6月貿易収支
15:00 独6月製造業受注
16:30 独7月建設業PMI
17:00 欧州中銀経済報告
17:30 英7月建設業PMI
20:00 英中銀、政策金利発表
20:00 英金融政策委員会議事要旨
20:00 英中銀四半期インフレ報告
20:30 米7月チャレンジャーレイオフ調査
20:30 ベイリー総裁英中銀記者会見
21:30 チェコ中銀、政策金利発表
21:30 加6月住宅建設許可
21:30 加6月国際商品貿易
21:30 米6月貿易収支
21:30 米新規失業保険申請件数
25:00 メスター・クリーブランド連銀総裁、対話集会に参加
8月5日
08:30 日6月毎月勤労統計
08:30 日6月全世帯家計調査
10:30 豪中銀四半期金融政策報告
13:30 インド中銀、政策金利発表
14:00 シンガポール6月小売売上高
14:00 日6月景気動向指数[速報値]
15:00 英7月ハリファックス住宅価格
15:00 独6月鉱工業生産
15:45 仏6月貿易収支/経常収支
15:45 仏6月鉱工業生産
15:45 仏6月製造業生産
15:45 仏4-6月期雇用者数[速報]
17:00 台湾7月消費者物価指数
17:00 台湾7月卸売物価指数
17:00 伊6月鉱工業生産
20:15 ピル英中銀理事、講演
21:30 加7月雇用統計
21:30 米7月雇用統計
23:00 加7月Ivey購買部協会指数
28:00 米6月消費者信用残高
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